登録販売者 2023年 中国・四国 問87
問題文
次の成分を含む点眼薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
1mL中
スルファメトキサゾール 0.5㎎
クロルフェニラミンマレイン酸塩 5.0㎎
アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン) 3.0㎎
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.2㎎
a 細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として、スルファメトキサゾールが配合されている。
b 目の痒みを和らげることを目的として、クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されている。
c 角膜の乾燥を防ぐことを目的として、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている。
d 眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して、コンドロイチン硫酸ナトリウムが配合されている。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
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点眼薬の配合成分の作用【登録販売者解説】
正解の理由
スルファメトキサゾール=抗菌、クロルフェニラミンマレイン酸塩=目の痒みを抑える、アズレンスルホン酸ナトリウム=組織修復、コンドロイチン硫酸ナトリウム=角膜の乾燥を防ぐ成分です。
1の(a、b)が正しい組み合わせです。aはスルファメトキサゾールの抗菌作用、bはクロルフェニラミンマレイン酸塩の抗ヒスタミン作用による説明です。一方、cはアズレンスルホン酸ナトリウムとコンドロイチン硫酸ナトリウムの作用を入れ替えており、dはコンドロイチン硫酸ナトリウムと硫酸亜鉛水和物の作用を取り違えています。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の点眼薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「細菌感染」「化膿性の症状」を見たら、抗菌成分のスルファメトキサゾールと結びつけます。
- 「目の痒み」を見たら、抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩と結びつけます。
- 「角膜の乾燥」と「眼粘膜の保護」の説明を確認します。コンドロイチン硫酸ナトリウムは乾燥を防ぎ、硫酸亜鉛水和物は皮膜を形成して刺激から保護します。
- 以上から、a・bを含み、c・dを含まない組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
スルファメトキサゾールはサルファ剤です。細菌感染による結膜炎(けつまくえん)や、ものもらい(麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、眼瞼炎(がんけんえん)などの化膿性(かのうせい)の症状の改善を目的として用いられます。 -
b 正しいです。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。ヒスタミンの働きを抑え、目の痒みを和らげる目的で配合されます。 -
c 誤りです。
× アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)→ ○ コンドロイチン硫酸ナトリウム
角膜(かくまく)の乾燥を防ぐ成分はコンドロイチン硫酸ナトリウムです。アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す成分です。 -
d 誤りです。
× コンドロイチン硫酸ナトリウム→ ○ 硫酸亜鉛水和物
眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して配合されるのは、硫酸亜鉛水和物です。コンドロイチン硫酸ナトリウムは、角膜の乾燥を防ぐ成分です。
組み合わせを照らすと、2はcを含み、bを含まないため誤りです。3はcを含み、aを含まないため誤りです。4はdを含み、aを含まないため誤りです。5はc・dを含み、a・bを含まないため誤りです。
よくある誤解
- アズレンスルホン酸ナトリウムを「乾燥を防ぐ成分」と覚える誤りです。点眼薬では、組織修復を促す成分として整理します。
- 「皮膜を作る」「外部刺激から守る」という説明を、コンドロイチン硫酸ナトリウムに結びつける誤りです。この説明は硫酸亜鉛水和物の作用です。
- 抗菌成分なら、ウイルスや真菌にも効くと考える誤りです。スルファメトキサゾールは、すべての細菌に効くわけではなく、ウイルスや真菌の感染にも効果はありません。
補足コラム
点眼薬の成分は、目的ごとにまとめると見分けやすくなります。
- 抗菌:スルファメトキサゾールなどのサルファ剤
- 目の痒みを抑える:クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン成分
- 炎症を生じた眼粘膜の組織修復:アズレンスルホン酸ナトリウム、アラントイン
- 角膜の乾燥を防ぐ:コンドロイチン硫酸ナトリウム、精製ヒアルロン酸ナトリウム
- 皮膜を形成して外部刺激から保護:硫酸亜鉛水和物
FAQ
Q. スルファメトキサゾールは、どの細菌にも効果がありますか?
A. いいえ。すべての細菌に効果があるわけではありません。また、ウイルスや真菌の感染に対する効果もありません。
A. いいえ。すべての細菌に効果があるわけではありません。また、ウイルスや真菌の感染に対する効果もありません。
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