戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 中国・四国 問89


問題文

皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、患部が広範囲にわたっている人では、短期間の使用であっても、適用部位を限る等、過度の使用を避けるべきである。 b フェルビナクは、非ステロイド性抗炎症成分であり、筋肉痛、関節痛等による鎮痛を目的として用いられるほか、殺菌作用があるため、皮膚感染症に対しても効果が期待できる。 c サリチル酸メチルは、局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている。 d ヘパリン類似物質は、血液凝固を促すほか、抗炎症作用や保湿作用も期待される。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)

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皮膚外用薬の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

デキサメタゾン=ステロイド性抗炎症成分、サリチル酸メチル=局所刺激による鎮痛成分です。
正しい記述は a・c なので、組合せが一致する2が正解です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の皮膚に用いる薬の配合成分です。

解法ステップ

  1. 「デキサメタゾン」「患部が広範囲」という語から、ステロイド性抗炎症成分の使用上の注意を確認します。
  2. 「フェルビナク」は鎮痛目的の非ステロイド性抗炎症成分です。「殺菌作用がある」という説明が加わっている点に注目します。
  3. 「サリチル酸メチル」は、血行促進と知覚神経への軽い麻痺による鎮痛が手がかりです。
  4. 「ヘパリン類似物質」は、血液凝固を促すのか抑えるのかを確認します。a・cが正しいと分かれば、組合せが一致する2に絞れます。

選択肢別の誤答解説

  • a:正しいです。 デキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分です。患部が広範囲に及ぶ場合は、ステロイド性抗炎症成分の吸収量が相対的に多くなるため、適用部位を限るなどして過度の使用を避けます。
  • b:誤りです。
    ×「殺菌作用があるため、皮膚感染症に対しても効果が期待できる」→ ○フェルビナクは、筋肉痛や関節痛などによる鎮痛を目的として用いられる非ステロイド性抗炎症成分です。殺菌成分として皮膚感染症に用いる、という説明が誤りです。
  • c:正しいです。 サリチル酸メチルは、局所刺激によって患部の血行を促します。また、末梢の知覚神経(痛みなどの感覚を伝える神経)に軽い麻痺を起こすことで、鎮痛作用をもたらすと考えられています。
  • d:誤りです。
    ×「血液凝固を促す」→ ○血液凝固を抑える
    ヘパリン類似物質には、血行促進作用のほか、抗炎症作用や保湿作用も期待されます。血液凝固を抑える働きがあるため、出血しやすい人などでは使用を避ける必要があります。
選択肢の組合せも確認します。選択肢1は誤りのbを含み、正しいcを含みません。選択肢3は誤りのdを含み、正しいcを含みません。選択肢4は誤りのbを含み、正しいaを含みません。選択肢5は誤りのdを含み、正しいaを含みません。

よくある誤解

  • 鎮痛成分なら、殺菌作用もあると思い込むこと:フェルビナクのような鎮痛を目的とする成分と、殺菌消毒成分は区別します。
  • 「血行促進」と「血液凝固を促す」を同じ意味に考えること:ヘパリン類似物質は血行促進に用いられますが、血液凝固は抑えます。
  • ステロイド性抗炎症成分は、狭い範囲だけ注意すればよいと思うこと:患部が広範囲の場合は、吸収量が相対的に多くなる点にも注意が必要です。

補足コラム

皮膚に用いる鎮痛成分は、分類と目的をセットで覚えましょう。フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分で、筋肉痛や関節痛などによる鎮痛を目的とします。一方、サリチル酸メチルは局所刺激による血行促進や、知覚神経への軽い麻痺による鎮痛がポイントです。

FAQ

ヘパリン類似物質の保湿作用は、何と結びつけて覚えるとよいですか?
血行促進成分としての働きに加え、保湿作用も期待される成分として整理します。ただし、血液凝固を抑える働きがあることも、忘れずに覚えておきましょう。

関連キーワード: デキサメタゾン、フェルビナク、サリチル酸メチル、ヘパリン類似物質、ステロイド性抗炎症成分、非ステロイド性抗炎症成分
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