登録販売者 2023年 北海道・東北 問07
問題文
医薬品の相互作用等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 相互作用による副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましい。
b 食品は、外用薬や注射薬の作用や代謝に影響を与えない。
c 解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。
d 医薬品の相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位においてのみ起こる。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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医薬品の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
症状に合う成分を選び、成分の重複や食品との相互作用にも注意します。
正しい組み合わせは4です。aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章の「医薬品の相互作用」です。
解法ステップ
- aの「症状に合った成分のみ」に注目します。症状が明確なら、不要な成分を含まない医薬品を選ぶという考え方です。
- bの「外用薬や注射薬」「影響を与えない」という断定を確認します。食品は、飲み薬以外にも影響する可能性があります。
- cの「成分や作用が重複」「併用は避ける」は、手引きの説明と合っています。
- dの「薬理作用をもたらす部位においてのみ」が誤りです。相互作用は、薬が体内で吸収・分布・代謝・排泄される過程でも起こります。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
緩和したい症状がはっきりしている場合は、その症状に合った成分のみが配合された医薬品を選ぶことが望ましいです。複数の成分を含む医薬品を選ぶと、ほかの医薬品と成分が重複し、副作用のリスクが高まることがあるためです。 -
b 誤り
×「食品は、外用薬や注射薬の作用や代謝に影響を与えない」
→ ○「外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある」
飲み薬でなくても、食品との相互作用が起こる可能性があります。「外用薬や注射薬は影響を受けない」と決めつけないことが大切です。 -
c 正しい
解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬などは、同じ成分や似た作用を持つ成分が重複することがあります。そのため、通常はこれらの薬効群に属する医薬品を併用しないようにします。成分が重複すると、作用が強く出すぎたり、副作用が起こりやすくなったりするためです。 -
d 誤り
×「薬理作用をもたらす部位においてのみ起こる」
→ ○「薬理作用をもたらす部位のほか、吸収・分布・代謝・排泄の過程でも起こる」
代謝(体内で医薬品が化学的に変化すること)など、薬が体内で処理される過程でも相互作用が生じます。「作用する場所だけ」と限定している点が誤りです。
よくある誤解
- 「外用薬・注射薬なら食品の影響を受けない」と考える
問題文の「影響を与えない」のような断定に注意します。剤形が違っても、食品との相互作用が起こる可能性があります。 - 「相互作用は薬が効く場所でだけ起こる」と考える
薬が吸収・分布・代謝・排泄される過程も、相互作用が起こる場所です。 - 薬効群が違えば併用しても重複しないと考える
薬の名前や目的が違っても、同じ成分や似た作用を持つ成分が含まれることがあります。
補足コラム
食品と医薬品に同じ物質が含まれる場合、摂取量が重なって過剰になることがあります。手引きでは、カフェインやビタミンAなどが例として挙げられています。また、食品として流通するハーブなどが、生薬成分を含む医薬品の効き目や副作用に影響することもあります。
FAQ
飲み薬と外用薬なら、併用しても成分は重複しませんか?
そうとは限りません。飲み薬と外用薬でも、同じ成分や似た作用を持つ成分が重複することがあります。剤形だけで相互作用の有無を判断しないことが大切です。
そうとは限りません。飲み薬と外用薬でも、同じ成分や似た作用を持つ成分が重複することがあります。剤形だけで相互作用の有無を判断しないことが大切です。
関連キーワード: 医薬品の相互作用、成分の重複、食品との相互作用、吸収、分布、代謝、排泄、薬効群の併用

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