戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 北海道・東北 問21


問題文

次の記述は、かぜ(感冒)等に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 冬場に発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合、インフルエンザ(流行性感冒)である場合が多い。 b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬である。 c 小児がインフルエンザにかかった場合、サリチルアミドを選択することが望ましい。 d 鎮咳成分であるジヒドロコデインリン酸塩は依存性があり、12歳未満の小児には使用禁忌となっている。

選択肢

1:(a、c)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)

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かぜ薬と小児の使用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

冬場の消化器症状はウイルス性胃腸炎、かぜ薬は対症療法薬、サリチルアミドは15歳未満のインフルエンザ時に避け、ジヒドロコデインリン酸塩は依存性と12歳未満への使用制限に注意します。
正しい記述は b・d で、該当するのは 4 です。a・cは誤りです。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の「かぜの諸症状、かぜ薬の働き」「解熱鎮痛成分」「鎮咳成分」です。

解法ステップ

  1. aの「冬場」と「消化器症状」に注目します。手引きでは、この場合に多いのはインフルエンザではなく、ウイルス性胃腸炎です。
  2. cは「サリチルアミド」と「インフルエンザ」の組み合わせに注目します。15歳未満では使用を避けるため、選ぶのが望ましいという記述は誤りです。
  3. bは「ウイルスを除去するのではなく、諸症状を緩和する」という説明が、かぜ薬の働きに合っています。
  4. dは「依存性」と「12歳未満への使用制限」が手がかりです。b・dを含む組み合わせに絞れます。

選択肢別の誤答解説

  • a
    ×「冬場に消化器症状が現れた場合、インフルエンザである場合が多い」→ ○「かぜではなく、ウイルス性胃腸炎である場合が多い」です。発熱や頭痛に加えて、吐き気・嘔吐や下痢などがあるときは、インフルエンザと決めつけないことがポイントです。
  • b
    正しい記述です。かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内からウイルスを取り除いたりする薬ではありません。咳や発熱など、かぜの諸症状を和らげる対症療法薬(原因そのものではなく、症状を軽くする薬)です。
  • c
    ×「サリチルアミドを選択することが望ましい」→ ○「インフルエンザにかかっている15歳未満の小児には、使用を避ける必要がある」です。サリチルアミドは、同じく注意が必要なエテンザミドとともに、対象年齢と感染症を確認します。
  • d
    正しい記述です。ジヒドロコデインリン酸塩は鎮咳成分(咳を抑える成分)で、依存性があります。手引きでは、12歳未満の小児には使用禁忌とされています。
組み合わせの確認
  • 選択肢1(a、c)は、誤りのa・cを含み、正しいb・dを含みません。
  • 選択肢2(a、d)は、正しいdを含みますが、誤りのaを含み、正しいbを含みません。
  • 選択肢3(b、c)は、正しいbを含みますが、誤りのcを含み、正しいdを含みません。
  • 選択肢4(b、d)は、正しいb・dの組み合わせです。

よくある誤解

  • 「冬場に発熱があるからインフルエンザ」と、季節だけで判断しないことが大切です。この問題では、消化器症状が出た場合に多い疾患を入れ替えています。
  • 「小児」という言葉を、どの成分でも同じ年齢制限と考えるのは誤りです。サリチルアミドは15歳未満の特定の感染症、ジヒドロコデインリン酸塩は12歳未満への使用制限がポイントです。
  • かぜ薬を「ウイルスを治す薬」と考えないようにしましょう。手引きが示すのは、症状を緩和する対症療法薬という位置づけです。

補足コラム

サリチルアミドとエテンザミドは、インフルエンザまたは水痘(すいとう)にかかっている15歳未満の小児では使用を避ける必要があります。手引きでは、関連してライ症候群(らいしょうこうぐん)の発生が示唆されていることにも触れています。
一方、ジヒドロコデインリン酸塩は、咳を抑える鎮咳成分のうち、依存性がある成分です。「解熱鎮痛成分の小児への注意」と「鎮咳成分の小児への注意」は、成分ごとに分けて覚えましょう。

FAQ

Q. サリチルアミドは、15歳未満ならどのような場合も使えませんか?
A. 手引きでは、水痘またはインフルエンザにかかっている15歳未満の小児では使用を避ける必要があるとされています。年齢だけでなく、感染症の条件も確認します。
Q. かぜ薬は、かぜの原因ウイルスを体内から取り除きますか?
A. いいえ。かぜ薬は諸症状を緩和する薬です。手引きでは、安静にして休養し、栄養や水分を十分に摂ることが基本とされています。

関連キーワード: かぜ薬、対症療法薬、ウイルス性胃腸炎、サリチルアミド、ジヒドロコデインリン酸塩、鎮咳成分
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