登録販売者 2023年 北海道・東北 問25
問題文
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
成分 配合する目的
a ジメンヒドリナート 嘔吐中枢への刺激や自律神経反射を抑える
b カフェイン 中枢神経系を興奮させる
c スコポラミン臭化水素酸塩水和物 胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげる
d ジフェニドール塩酸塩 不安や緊張などの心理的な要因を和らげる
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)
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鎮暈薬の配合成分と目的【登録販売者解説】
正解の理由
ジメンヒドリナートは嘔吐中枢への刺激や自律神経反射を抑え、カフェインは中枢神経系を興奮させます。
1の組み合わせであるa・bが正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」です。
1の組み合わせであるa・bが正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」です。
解法ステップ
- 「ジメンヒドリナート」は抗ヒスタミン成分です。嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭で起こる自律神経反射を抑える説明と合っています。
- 「カフェイン」はキサンチン系成分です。「中枢神経系を興奮させる」と一致します。
- 「胃粘膜への麻酔作用」は局所麻酔成分の説明です。また、「不安や緊張を和らげる」は鎮静成分の目的です。成分名との組み合わせを確認します。
- 正しいa・bを含む組み合わせを選びます。dを含む選択肢2、cを含む選択肢3、c・dを含む選択肢4は除外できます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分です。延髄(えんずい)にある嘔吐(おうと)中枢への刺激や、内耳の前庭(ぜんてい)での自律神経反射を抑えます。 -
b 正しい
カフェインはキサンチン系成分で、中枢神経系を興奮させる目的で配合されます。乗物酔いによる平衡感覚の混乱を軽減することなどが期待されます。 -
c 誤り
×「スコポラミン臭化水素酸塩水和物」→○「アミノ安息香酸エチル」
胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげるのは、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分です。成分名と目的が入れ替わっています。 -
d 誤り
×「ジフェニドール塩酸塩」→○「ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素のような鎮静成分」
不安や緊張などの心理的な要因を和らげるのは、鎮静成分の目的です。ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分で、前庭神経の調節や内耳への血流改善に関わります。
よくある誤解
- 「嘔吐を抑える目的なら、どの成分も同じ働き」と考えないようにしましょう。嘔吐中枢への刺激を抑える成分、胃粘膜を麻酔する成分など、作用する場所や仕組みが異なります。
- 「めまいに使う成分」と「不安を和らげる成分」を混同しやすい問題です。ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分、心理的要因を和らげるのは鎮静成分です。
- カフェインは中枢神経系を興奮させますが、乗物酔い防止薬による眠気が必ず解消されるわけではありません。
補足コラム
乗物酔い防止薬には、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分などが配合されます。抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)を示す成分では、眠気のほか、目のかすみや異常なまぶしさが生じることもあります。乗物の運転操作をするときは、使用を控える必要があります。
FAQ
抗ヒスタミン成分と抗コリン成分は同じものですか?
同じ分類ではありません。抗ヒスタミン成分には抗コリン作用を示すものが多くありますが、働きの分類を混同しないようにしましょう。
同じ分類ではありません。抗ヒスタミン成分には抗コリン作用を示すものが多くありますが、働きの分類を混同しないようにしましょう。
カフェインが配合されていれば、薬による眠気はなくなりますか?
いいえ。カフェインが配合されていても、ほかの成分による眠気が解消されるわけではありません。
いいえ。カフェインが配合されていても、ほかの成分による眠気が解消されるわけではありません。
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