登録販売者 2023年 北海道・東北 問26
問題文
次のうち、小児の疳を適応症とする漢方処方製剤として、正しいものの組み合わせはどれか。
a 桂枝加朮附湯
b 香蘇散
c 柴胡加竜骨牡蛎湯
d 小建中湯
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)(正解)
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小児の疳に用いる漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
小児の疳の適応をもつ処方は、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)と小建中湯(しょうけんちゅうとう)です。
したがって、正しい記述は c・d であり、その組合せである4が正解です。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の、小児の疳を適応症とする漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- まず「小児の疳」が適応症として挙げられている処方を確認します。
- cの柴胡加竜骨牡蛎湯とdの小建中湯は、どちらも小児の疳に用いられる処方です。
- aの桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)とbの香蘇散(こうそさん)は、手引きでは小児の疳の適応として挙げられていません。
- 組合せでは、1はa・bを含み、c・dを含みません。2はaを含みdを含まず、3はbを含みcを含まないため、いずれも該当しません。
選択肢別の誤答解説
-
a 桂枝加朮附湯:対象外
体力虚弱で、汗が出て、手足が冷えてこわばる人などの鎮痛を目的とする処方です。小児の疳の適応としては挙げられていません。 -
b 香蘇散:対象外
体力虚弱で神経過敏、気分がすぐれず胃腸が弱い人のかぜの初期などに用いられる処方です。小児の疳の適応としては挙げられていません。 -
c 柴胡加竜骨牡蛎湯:対象になる
体力中等度以上で、精神不安があり、動悸、不眠、便秘などを伴う場合に用いられます。小児の夜泣きや疳にも用いられる処方です。 -
d 小建中湯:対象になる
体力虚弱で疲れやすく、腹痛があり、血色がすぐれない場合などに用いられます。小児虚弱体質や小児の夜尿症、夜泣きなどにも適し、小児の疳を適応症とする処方に含まれます。
よくある誤解
- 子どもに使われる処方なら、すべて小児の疳にも使われると考えてしまう誤りです。処方ごとの適応症を区別しましょう。
- 漢方処方名に「桂枝」など共通する語があるため、適応も同じと思い込むのは危険です。桂枝加朮附湯と、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は別の処方です。
補足コラム
小児の疳を適応症とする主な処方には、ほかに桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散(よくかんさん)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)があります。漢方処方は、処方名だけでなく、体力の目安や特徴的な症状と合わせて覚えると見分けやすくなります。
FAQ
Q. 「小児の疳症」は、手引きではどのような症状として説明されていますか?
A. 手引きでは「神経過敏」と説明されています。処方を覚える際は、この語も手がかりになります。
A. 手引きでは「神経過敏」と説明されています。処方を覚える際は、この語も手がかりになります。
Q. 柴胡加竜骨牡蛎湯と小建中湯は、同じ体力の目安ですか?
A. いいえ。柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上、小建中湯は体力虚弱が目安です。体力の区分と特徴的な症状をセットで覚えましょう。
A. いいえ。柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上、小建中湯は体力虚弱が目安です。体力の区分と特徴的な症状をセットで覚えましょう。
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