登録販売者 2023年 北海道・東北 問27
問題文
次の成分を含む鎮咳去痰薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
6錠中
テオフィリン 300mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 37.5mg
グアイフェネシン 300mg
キキョウエキス(原生薬量540mg) 120mg
セネガエキス(原生薬量500mg) 30mg
カンゾウエキス末(原生薬量756mg) 108mg
a メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系への抑制作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。
b グアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整して痰の切れを良くする。
c セネガの摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがある。
d カンゾウは、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も期待される。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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鎮咳去痰薬の成分作用【登録販売者解説】
正解の理由
メチルエフェドリンは交感神経を刺激し、グアイフェネシンは粘液分泌を促進します。セネガは糖尿病の検査値に影響することがあり、カンゾウには抗炎症作用と粘液分泌を促す作用があります。
正しい組み合わせは2で、aは誤り、bは誤り、cは正しく、dも正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」、咳止め・痰を出しやすくする薬の項目です。
解法ステップ
- aは「交感神経系への抑制作用」に注目します。メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系を刺激する成分です。
- bは「粘液成分の含量比を調整」に注目します。これはカルボシステインの作用で、グアイフェネシンは粘液の分泌を促します。
- cの「セネガ」と「糖尿病の検査値」、dの「カンゾウ」と「抗炎症・粘液分泌」は、それぞれ手引きの記載と合っています。
- a・bが誤り、c・dが正しい組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「交感神経系への抑制作用」→ ○「交感神経系への刺激作用」
メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を広げるアドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)です。その刺激作用により、心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝などにも影響が生じることがあります。「抑制作用」としているため誤りです。
記述b
×「グアイフェネシン=粘液成分の含量比を調整」→ ○「グアイフェネシン=気道粘膜からの粘液分泌を促進」
グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促す去痰成分(痰を出しやすくする成分)です。粘液成分の含量比を調整して痰の切れを良くする作用は、カルボシステインのものです。
記述c
正しい記述です。 セネガは去痰作用を期待して用いられる生薬です。摂取により糖尿病の検査値に影響が生じ、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがあります。
記述d
正しい記述です。 カンゾウに含まれるグリチルリチン酸には抗炎症作用があり、カンゾウには気道粘膜からの粘液分泌を促す作用も期待されます。
組み合わせの確認
よくある誤解
- 交感神経の刺激と抑制を逆にする:メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系への「刺激作用」です。
- 去痰成分の作用を入れ替える:「粘液分泌を促す」のはグアイフェネシン、「粘液成分の含量比を調整する」のはカルボシステインです。
- 「検査値への影響」を「糖尿病を治す作用」と読み違える:セネガは糖尿病の検査値に影響することがありますが、糖尿病を改善する成分という意味ではありません。
補足コラム
同じ鎮咳去痰薬に配合される成分でも、痰への働きは異なります。グアイフェネシンは気道粘膜からの粘液分泌を促し、カルボシステインは粘液成分の含量比を調整します。成分名と作用をセットで覚えましょう。
FAQ
セネガによる検査値への影響は、製品の使用上の注意にも関係しますか?
手引きでは、1日最大配合量がセネガの原生薬として1.2g以上の製品について、成分・分量に関連する注意を記載するとしています。問題文の配合量だけでは、1日最大配合量がその基準に当たるかどうかは判断できません。
手引きでは、1日最大配合量がセネガの原生薬として1.2g以上の製品について、成分・分量に関連する注意を記載するとしています。問題文の配合量だけでは、1日最大配合量がその基準に当たるかどうかは判断できません。
テオフィリンはどのような成分ですか?
テオフィリンはキサンチン系成分で、気管支の平滑筋(気管支の壁にある筋肉)に直接作用して弛緩させ、気管支を広げます。
テオフィリンはキサンチン系成分で、気管支の平滑筋(気管支の壁にある筋肉)に直接作用して弛緩させ、気管支を広げます。
関連キーワード: メチルエフェドリン塩酸塩、グアイフェネシン、カルボシステイン、セネガ、カンゾウ、去痰成分

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