登録販売者 2023年 北海道・東北 問32
問題文
次の記述は、瀉下成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a マルツエキスは、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。
b センノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらすと考えられている。
c ヒマシ油は、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すと考えられている。
d ビサコジルは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)
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瀉下成分の作用部位【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:マルツエキスは作用が穏やかで主に乳幼児に用いられ、センノシドは腸内細菌に分解されて大腸を刺激します。
正しい組み合わせは1です。記述a・bは正しく、記述c・dは誤りです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の「瀉下成分」です。
解法ステップ
- 「マルツエキス」と「主に乳幼児の便秘」を結びつけます。作用が比較的穏やかという説明も合っています。
- 「センノシド」と「腸内細菌による分解」「大腸への刺激」が対応しているかを確認します。
- 作用する腸の場所に注目します。ヒマシ油は小腸、ビサコジルは結腸や直腸です。
- この対応から、正しいa・bを含む組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
マルツエキスは、麦芽糖が腸内細菌によって分解されて生じるガスにより、便通を促すとされています。瀉下薬(しゃげやく)の中では作用が比較的穏やかで、主に乳幼児の便秘に用いられます。 -
b 正しい
センノシドは胃や小腸では消化されず、大腸の腸内細菌によって分解されます。その分解生成物が大腸を刺激し、瀉下作用をもたらすと考えられています。 -
c 誤り
×「ヒマシ油は、結腸や直腸の粘膜を刺激」→ ○「ビサコジルは、結腸や直腸の粘膜を刺激」
結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促す成分はビサコジルです。ヒマシ油は小腸で作用します。 -
d 誤り
×「ビサコジルは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激」→ ○「ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激」
リパーゼは脂肪を分解する酵素です。ヒマシ油は、小腸で生じる分解物が小腸を刺激して瀉下作用をもたらします。
組み合わせの確認
- 1(a、b):正しいa・bの組み合わせです。
- 2(a、c):cを含み、正しいbを含まないため誤りです。
- 3(b、d):dを含み、正しいaを含まないため誤りです。
- 4(c、d):誤りのc・dを含み、正しいa・bを含まないため誤りです。
よくある誤解
- 刺激する場所を取り違える:ヒマシ油は小腸、ビサコジルは結腸や直腸です。成分名と作用部位をセットで覚えましょう。
- 「腸内細菌による分解」を刺激性瀉下成分全般に当てはめる:この問題では、センノシドが大腸の腸内細菌に分解される点が問われています。
- 作用の穏やかさだけを見落とす:マルツエキスは、比較的穏やかで主に乳幼児の便秘に用いられる、という組み合わせで押さえます。
補足コラム
- センノシド:腸内細菌による分解生成物が大腸を刺激します。
- ビサコジル:結腸や直腸の粘膜を刺激し、排便を促します。
- ヒマシ油:小腸でリパーゼによって生じる分解物が小腸を刺激します。
- マルツエキス:麦芽糖の発酵で生じるガスによって便通を促します。
「腸内細菌・大腸」「粘膜・結腸や直腸」「リパーゼ・小腸」と、作用の手がかりを分けると混同しにくくなります。
FAQ
Q. センノシドとピコスルファートナトリウムは、どちらも腸内細菌が関係しますか?
A. はい。手引きでは、センノシドは大腸の腸内細菌に分解され、その生成物が大腸を刺激するとされています。ピコスルファートナトリウムも大腸の腸内細菌によって分解され、大腸への刺激作用を示します。
A. はい。手引きでは、センノシドは大腸の腸内細菌に分解され、その生成物が大腸を刺激するとされています。ピコスルファートナトリウムも大腸の腸内細菌によって分解され、大腸への刺激作用を示します。
Q. 乳幼児の便秘に用いられると書かれている成分はどれですか?
A. この問題ではマルツエキスです。比較的作用が穏やかなこととあわせて覚えましょう。
A. この問題ではマルツエキスです。比較的作用が穏やかなこととあわせて覚えましょう。
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