登録販売者 2023年 北海道・東北 問33
問題文
腸の不調に対する薬や受診勧奨に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 整腸薬には、医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、配合できる成分やその上限量が定められており、また、効能・効果の範囲も限定されている。
b 下痢に伴って脱水症状を招きやすいため、下痢への対処においては水分・電解質の補給が重要である。
c 刺激性瀉下成分を主体とする瀉下薬は、常用しても効果が弱くなることはないため、継続的に使用するよう説明する。
d 便秘による腹痛が著しい場合や、便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症の可能性があるため、安易に瀉下薬を使用せずに医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
腸の不調と受診勧奨【登録販売者解説】
正解の理由
整腸薬の医薬部外品には配合成分や効能・効果の制限があり、刺激性瀉下薬の常用は避けます。
正しい組み合わせは4です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「腸の薬」と「受診勧奨」にあります。
解法ステップ
- aは「医薬部外品」「配合できる成分や上限量」「効能・効果の範囲」に注目します。整腸薬の医薬部外品には制限があるため、正しい記述です。
- bは「水分・電解質の補給」に注目します。下痢では脱水症状を招きやすいため、正しい記述です。
- cは「常用しても効果が弱くなることはない」という断定がポイントです。刺激性瀉下薬は繰り返し使うと効果が弱くなることがあるため、この記述は誤りです。
- dは、便秘に強い腹痛や吐きけ・嘔吐(おうと)が伴うときの対応を問うています。急性腹症(きゅうせいふくしょう)の可能性があるため、瀉下薬(しゃげやく)を安易に使わず、医師の診療を受ける必要があり、正しい記述です。
選択肢別の誤答解説
- a 正しい記述です。 整腸薬には医薬部外品として販売される製品もあります。ただし、医薬部外品は人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分や上限量が定められ、効能・効果の範囲も限定されています。
- b 正しい記述です。 下痢に伴って体内の水分や電解質が失われ、脱水症状を招きやすくなります。そのため、下痢への対処では水分・電解質の補給が重要です。
- c 誤った記述です。
×「常用しても効果が弱くなることはない」→ ○「繰り返し使用すると腸管の感受性が低下して効果が弱くなる」
刺激性瀉下薬は、腸管を刺激して排便を促すタイプの瀉下薬です。常用は避ける必要があります。 - d 正しい記述です。 便秘による腹痛が著しい場合や、吐きけ・嘔吐がある場合は、急性腹症の可能性があります。瀉下薬の刺激で症状を悪化させるおそれがあるため、安易に使用せず、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。
組み合わせを照合すると、選択肢1はc、選択肢2はa・c、選択肢3はb・c、選択肢5はc・dの正誤が合いません。
よくある誤解
- **「常用しても効果が弱くなることはない」**のような否定の断定を見落としがちです。刺激性瀉下薬は、繰り返し使うと効果が弱くなることがあります。
- 医薬部外品にも整腸薬はありますが、医薬品と同じ範囲の効能・効果が認められているわけではありません。
- 便秘に腹痛があれば、すぐ瀉下薬を使えばよいと思いがちです。腹痛が著しい場合や吐きけ・嘔吐を伴う場合は、急性腹症の可能性にも注意が必要です。
補足コラム
医薬部外品の瀉下薬は、配合できる成分にも制限があります。手引きでは、糞便のかさや水分量を増すことによって作用する成分に限られるとされています。製品の区分だけでなく、配合できる成分の範囲も確認しましょう。
FAQ
Q. 整腸薬と瀉下薬は、どちらも便通に関係する薬ですか?
A. はい。ただし、整腸薬は腸の調子や便通を整えることを目的とし、瀉下薬は便秘症状や便秘に伴う症状の緩和などを目的とします。
A. はい。ただし、整腸薬は腸の調子や便通を整えることを目的とし、瀉下薬は便秘症状や便秘に伴う症状の緩和などを目的とします。
Q. 電解質とは何ですか?
A. 体内の水分に含まれ、体の働きに関わる成分です。下痢では水分とともに失われることがあるため、水分・電解質の補給が大切です。
A. 体内の水分に含まれ、体の働きに関わる成分です。下痢では水分とともに失われることがあるため、水分・電解質の補給が大切です。
関連キーワード: 整腸薬、医薬部外品、下痢、脱水症状、電解質、刺激性瀉下成分、急性腹症、受診勧奨

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
