登録販売者 2023年 北海道・東北 問34
問題文
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 抗コリン成分は、副交感神経の伝達物質と受容体の反応を妨げることで、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮める。
b 胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される抗コリン成分として、オキセサゼインがある。
c アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
d パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
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胃腸鎮痛鎮痙薬の成分【登録販売者解説】
正解の理由
抗コリン成分は神経の働きを抑え、オキセサゼインは局所麻酔成分、アミノ安息香酸エチルは6歳未満に使用を避け、パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接働きます。
この問題では、2の組合せが正しいです。記述は a:正、b:誤、c:正、d:正 です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸鎮痛鎮痙薬です。
解法ステップ
- aは「抗コリン成分」がアセチルコリンと受容体の反応を妨げ、胃腸の痛みを鎮める説明か確認します。
- bは、オキセサゼインの分類に注目します。抗コリン成分か、局所麻酔成分かが判断のポイントです。
- cは、アミノ安息香酸エチルと「6歳未満」「メトヘモグロビン血症」の組合せを確認します。
- dは、パパベリン塩酸塩が消化管の平滑筋に直接働く説明かを確認し、記述の正誤と一致する組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 抗コリン成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げます。その結果、胃腸の過剰な動きによる胃痛、腹痛、さしこみを鎮めます。疝痛(せんつう)は発作的に起こる間欠的な痛みです。
- b:誤りです。
× 抗コリン成分 → ○ 局所麻酔成分
オキセサゼインは局所麻酔作用を持ち、胃液分泌を抑える作用もあります。胃腸鎮痛鎮痙薬などに用いられますが、抗コリン成分として挙げるのは誤りです。 - c:正しいです。 アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用を避けます。メトヘモグロビン血症は、赤血球の酸素を運ぶ能力が低下する病気です。
- d:正しいです。 パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋(へいかつきん。臓器の壁などにある、自分の意思では動かせない筋肉)に直接働き、胃腸の痙攣(けいれん)を鎮めます。
組合せを照らすと、1はb・c、3はa・b・d、4はa、5はa・b・c・dの正誤が、それぞれ正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- オキセサゼインは胃液分泌を抑える作用もありますが、それだけで抗コリン成分と判断しないようにします。成分の分類は「局所麻酔成分」です。
- 「6歳未満への使用を避ける」という注意を、ほかの成分にも当てはめないようにします。この記述はアミノ安息香酸エチルについての注意です。
- パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分のように神経の伝達を妨げるのではなく、消化管の平滑筋に直接働きます。
補足コラム
抗コリン成分とパパベリン塩酸塩は、どちらも胃腸の痙攣を鎮めますが、働く場所が異なります。抗コリン成分はアセチルコリンと受容体の反応を妨げ、パパベリン塩酸塩は消化管の平滑筋に直接働きます。パパベリン塩酸塩には、抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されていません。
FAQ
アミノ安息香酸エチルの「6歳未満への使用を避ける」理由は何ですか?
メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるためです。年齢と成分名、注意の理由をセットで覚えましょう。
メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるためです。年齢と成分名、注意の理由をセットで覚えましょう。
オキセサゼインは胃液分泌を抑えるのに、なぜ抗コリン成分ではないのですか?
手引きでは、オキセサゼインは局所麻酔成分として扱われています。作用の一部だけで成分分類を決めず、成分名と分類を結び付けて覚えます。
手引きでは、オキセサゼインは局所麻酔成分として扱われています。作用の一部だけで成分分類を決めず、成分名と分類を結び付けて覚えます。
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