登録販売者 2023年 北海道・東北 問36
問題文
駆虫薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と条虫である。
b 腸管内に生息する虫体のほか、虫卵にも作用する。
c 駆虫効果を高めるため、複数の駆虫薬を併用することが推奨される。
d ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
5:a:正、b:正、c:誤、d:誤
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一般用駆虫薬の作用と併用注意【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:一般用駆虫薬は回虫・蟯虫に用い、虫卵には作用せず、複数の駆虫薬やヒマシ油との併用には注意します。
正しい組合せは4です。aは誤、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の駆虫薬に関する記載です。『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』では、駆虫薬は腸管内の虫体に作用し、虫卵には作用しないとされています。また、複数の駆虫薬を併用しても効果は高まらず、ヒマシ油との併用は避けることとされています。
解法ステップ
- aの「回虫と条虫」に注目します。一般用駆虫薬の対象として問われる寄生虫の組合せと照らします。
- bの「虫卵にも作用する」は、「虫体にのみ作用する」という記載と合うかを確認します。
- cの「複数を併用すると効果が高まる」は、併用による効果と副作用への影響を確認します。
- dは「ヒマシ油で駆虫成分が吸収されやすくなる」という因果関係が正しいかを見ます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「回虫と条虫」→ ○「回虫と蟯虫(ぎょうちゅう)」
一般用駆虫薬の対象を、条虫と取り違えないようにします。aを「正」とする選択肢1・2・5は、この点が誤りです。 -
b:誤りです。
×「虫卵にも作用する」→ ○「腸管内に生息する虫体にのみ作用する」
駆虫薬は虫卵や、腸管内以外に潜伏した幼虫には作用しません。bを「正」とする選択肢3・5は、この点が誤りです。 -
c:誤りです。
×「複数の駆虫薬を併用することが推奨される」→ ○「併用しても駆虫効果は高まらず、副作用が現れやすくなる」
組合せによっては、駆虫作用が弱まることもあります。cを「正」とする選択肢1・3は、この点が誤りです。 -
d:正しいです。
ヒマシ油との併用により、駆虫成分が腸管内にとどまらず吸収されやすくなり、全身性の副作用が起こる危険性が高まります。dを「誤」とする選択肢1・5は、この点が誤りです。
以上から、a・b・cを誤、dを正とする4が正解です。
よくある誤解
- 駆虫薬なら、虫卵にも効くと思いがちです。手引きでは、作用するのは腸管内の虫体であり、虫卵には作用しないとされています。
- 複数の薬を使えば効果も強くなると思いがちです。駆虫薬の併用は効果を高めず、副作用が現れやすくなることがあります。
- ヒマシ油は虫体の排出を促すため、駆虫薬と一緒に使うとよいと思いがちです。しかし、駆虫成分の吸収が進むため、併用は避けます。
補足コラム
駆虫薬は、成分が腸管内で作用する「局所作用」を目的とします。成分が消化管から吸収されると、頭痛やめまいなどの全身性の副作用につながるため、吸収は少ないことが望ましいとされています。多くの駆虫薬は、食事の影響で成分の吸収が高まるのを避けるため、空腹時に使用することとされています。
FAQ
虫卵に作用しないなら、なぜ再度使用することがあるのですか?
虫卵や腸管外に潜伏していた幼虫には作用が及ばないためです。再度駆虫が必要な場合は、虫体が成虫となる時期を考慮し、1か月以上の間隔を置いて使用するとされています。
虫卵や腸管外に潜伏していた幼虫には作用が及ばないためです。再度駆虫が必要な場合は、虫体が成虫となる時期を考慮し、1か月以上の間隔を置いて使用するとされています。
関連キーワード: 駆虫薬、回虫、蟯虫、虫卵、ヒマシ油、駆虫成分の吸収

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