登録販売者 2023年 北海道・東北 問40
問題文
次の記述は、ユビデカレノン(コエンザイムQ10)に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
b 医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品の素材として流通することが可能である。
c 小児における心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状があるような場合にも使用できる一般用医薬品がある。
d 効果がみられるまでには時間がかかるため、症状の改善がみられなくても4週間以上は使用を続けるように説明することが重要である。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)
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ユビデカレノンの作用と使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:ユビデカレノンはエネルギー産生を助ける成分で、15歳未満向けの製品はなく、改善がなければ漫然と続けません。
1の組み合わせが正しいです。記述a・bは正しく、記述c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の循環器用薬、相互作用・受診勧奨に関する内容です。
解法ステップ
- aの「エネルギー代謝」「ビタミンB群とともに働く」は、ユビデカレノンの説明と一致します。
- bは、医薬品的な効能効果を標榜・暗示しない場合に、食品素材として流通できるかを確認します。
- cは「小児にも使用できる」という部分に注目します。手引きでは、15歳未満の小児向け製品はないとされています。
- dは「4週間以上」と「改善がなくても続ける」という部分を確認します。手引きの目安は2週間位で、改善がなければ漫然と続けません。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
ユビデカレノンは肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関わる酵素の働きを助けます。栄養素からエネルギーが産生される際に、ビタミンB群とともに働きます。 -
b:正しいです。
コエンザイムQ10は、医薬品的な効能効果を標榜・暗示していなければ、食品の素材として流通することが可能です。ただし、食品として摂取した場合でも、医薬品との併用によって副作用が現れやすくなるおそれがあります。 -
c:誤りです。
×「小児にも使用できる一般用医薬品がある」→ ○「15歳未満の小児向けの製品はない」
小児に心疾患による動悸、息切れ、むくみがある場合は、医師の診療を受けることが優先されます。 -
d:誤りです。
×「改善がみられなくても4週間以上使用を続ける」→ ○「2週間位使用して改善がみられない場合、漫然と使用を継続しない」
症状の原因が心臓以外の病気である可能性も考えられるため、改善がないまま使い続けることは適当ではありません。
選択肢の組み合わせでは、1は正しいa・bを含みます。選択肢2はaに誤りのcを加え、正しいbを含みません。選択肢3は正しいbに誤りのdを加え、正しいaを含みません。選択肢4は誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- 「食品として流通できる」ことを、「医薬品と一緒に摂取しても問題ない」と読み替えないようにしましょう。
- 「症状が軽いなら小児にも使える」とは限りません。この成分では、15歳未満向けの製品がないことがポイントです。
- 「効果が出るまで時間がかかるから長く続ける」と考えないようにしましょう。改善がみられない場合の使用継続には注意が必要です。
補足コラム
ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高め、心臓の収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされています。対象となるのは、軽度な心疾患により、日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状です。心疾患そのものの治療を目的とするものではありません。
また、副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒みが現れることがあります。強心薬などとの併用は、作用が強くなったり副作用が現れやすくなったりするおそれがあるため、避ける必要があります。
FAQ
食品のコエンザイムQ10も、医薬品との相互作用に関係しますか?
関係することがあります。食品として流通しているものであっても、医薬品と合わせて摂取すると、副作用が現れやすくなるおそれがあります。
関係することがあります。食品として流通しているものであっても、医薬品と合わせて摂取すると、副作用が現れやすくなるおそれがあります。
関連キーワード: ユビデカレノン、コエンザイムQ10、エネルギー代謝、心疾患、相互作用、受診勧奨

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