戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 北海道・東北 問53


問題文

喫煙習慣と禁煙補助剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、ニコチン置換療法として咀嚼剤を用いる際は、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 b 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。 c 禁煙達成のためには、1年以上の長期間継続して使用すべきである。 d ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正

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禁煙補助剤の使用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

ニコチン咀嚼剤は「酸性の飲食物を避ける・ゆっくり噛む」、長期使用は避け、併用薬の作用は強まることがあります。
正解は3です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の禁煙補助剤に関する項目です。『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』では、咀嚼剤の使い方、使用期間、相互作用が説明されています。

解法ステップ

  1. 「口腔内が酸性になると吸収が低下」というaの因果関係を確認します。酸性にする飲食物を摂取した後は、しばらく使用を避けるため、aは正しい記述です。
  2. bの「ゆっくりと断続的に噛む」は、咀嚼剤の使い方として正しい記述です。
  3. 「1年以上継続すべき」というcは、手引きの「長期間にわたって使用されるべきものでない」と反対です。dも「作用を減弱」ではなく「増強」なので誤りです。
  4. 組合せを照合します。選択肢1はc、選択肢2はa・d、選択肢4はb・d、選択肢5はa・b・c・dが、正しい正誤と一致しません。

選択肢別の誤答解説

  • a:正しい記述です。
    口腔(こうくう)内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下します。そのため、コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後しばらくは、咀嚼剤の使用を避けます。
  • b:正しい記述です。
    咀嚼剤(そしゃくざい)は、菓子のガムのように続けて噛むのではなく、ゆっくりと断続的に噛みます。唾液(だえき)とともにニコチンを飲み込むと、口腔粘膜からの吸収が十分に行われず、吐き気や腹痛なども現れやすくなるためです。
  • c:誤りです。
    ×「1年以上の長期間継続して使用すべき」→ ○「長期間にわたって使用されるべきものでなく、添付文書で定められた期限を超える使用は避ける」
    禁煙補助剤は、ニコチンの摂取量を徐々に減らして、最終的にゼロにするために用います。長く使い続けることが禁煙達成につながる、という記述ではありません。
  • d:誤りです。
    ×「作用を減弱させる」→ ○「作用を増強させる」
    ニコチンは交感神経系を興奮させます。アドレナリン作動成分(交感神経系を刺激する成分)が配合された医薬品と併用すると、その作用を強めるおそれがあります。

よくある誤解

  • 「1年以上」と具体的な期間が書かれているから正しいとは限りません。手引きは、長期間の使用を避け、添付文書に定められた期限を超えないよう示しています。
  • 相互作用では、作用が「強まる」のか「弱まる」のかを逆にする書き換えに注意します。ニコチンとアドレナリン作動成分の組合せでは、作用は増強する方向です。
  • 「噛む」という言葉から、菓子のガムと同じように続けて噛むと考えないようにしましょう。咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛みます。

補足コラム

禁煙補助剤には、口腔粘膜からニコチンを吸収させる咀嚼剤のほか、皮膚に貼り、ニコチンを皮膚から血中へ移行させるパッチ製剤があります。口腔内を酸性にする飲食物の注意は、口腔粘膜から吸収させる咀嚼剤の使用に関するものです。
また、禁煙補助剤の使用中は喫煙を完全に止めることとされています。使用中や使用直後に喫煙したり、ほかのニコチン含有製剤を併用したりすると、ニコチンを過剰に摂取するおそれがあります。

FAQ

パッチ製剤も、コーヒーや炭酸飲料の後に使用を避けますか?
手引きでこの注意が示されているのは、口腔内でニコチンを放出する咀嚼剤です。パッチ製剤は皮膚からニコチンを吸収させる製剤です。
咀嚼剤は、噛まずに飲み込んでもよいですか?
咀嚼剤は、口腔内でニコチンを放出させ、口腔粘膜から吸収させる製剤です。手引きに示されたとおり、ゆっくりと断続的に噛んで使用します。

関連キーワード: 禁煙補助剤、ニコチン置換療法、咀嚼剤、口腔粘膜、アドレナリン作動成分、相互作用
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