登録販売者 2023年 北海道・東北 問54
問題文
ビタミン成分を含む製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a リボフラビン酪酸エステルを主薬とする製剤を摂取することによって、尿が黄色くなることがある。
b 妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性は、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるため、ビタミンAの過剰摂取に留意する必要がある。
c アスコルビン酸を主薬とする製剤は、抗酸化作用を示し、しみ、そばかすや歯ぐきからの出血・鼻血の予防に用いられる。
d トコフェロールは、下垂体や副腎系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与するとされ、主薬製剤の服用後、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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ビタミン主薬製剤【登録販売者解説】
正解の理由
ビタミン成分の確認ポイントは、尿の色の変化、ビタミンAの過剰摂取への注意、ビタミンCの作用、ビタミンEのホルモン分泌への関与です。
1が正しい組み合わせです。記述は a:正、b:正、c:正、d:正 です。根拠は「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」のビタミン成分です。
解法ステップ
- aは「リボフラビン酪酸エステル」と「尿が黄色くなる」に注目します。リボフラビンの摂取で尿が黄色くなることがあります。
- bは「妊娠3ヶ月以内などの女性」と「ビタミンAの過剰摂取」に注目します。手引きでは、これらの女性に過剰摂取への注意を求めています。
- cは「アスコルビン酸」「抗酸化作用」「しみ・そばかすや出血の予防」の組み合わせを確認します。
- dは「トコフェロール」「下垂体や副腎系」「生理や経血量の変化」がつながっているかを見ます。4つとも正しいため、すべてを正としている選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあります。これは、使用の中止を要する副作用などの異常ではありません。そのため、aを誤としている選択肢2は、この点が違います。
- b:正しい記述です。妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性、妊娠を希望する女性は、ビタミンAの過剰摂取に留意する必要があります。そのため、bを誤としている選択肢3は、この点が違います。
- c:正しい記述です。アスコルビン酸はビタミンCの成分で、抗酸化作用を示します。しみ、そばかすなどの症状の緩和や、歯ぐきからの出血・鼻血の予防に用いられます。そのため、cを誤としている選択肢4は、この点が違います。
- d:正しい記述です。トコフェロールはビタミンEの成分です。ビタミンEは下垂体(かすいたい)や副腎(ふくじん)系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与するとされます。服用後に、ときに生理が早く来たり、経血(けいけつ)の量が多くなったりすることがあります。そのため、dを誤としている選択肢5は、この点が違います。
よくある誤解
- 「尿が黄色くなるなら、異常な副作用だ」と考える:リボフラビンによる尿の黄色化は、手引きでは使用中止を要する異常ではないとされています。
- 「妊娠中のビタミン摂取は、どの成分も同じように注意する」と考える:この記述で注意を促しているのは、ビタミンAの過剰摂取です。
- 「生理が早く来たり経血量が増えたりするのは、ビタミンEの説明ではない」と考える:手引きでは、ビタミンEの作用に関連することがある変化として示されています。
補足コラム
ビタミン成分は、多く摂れば適用されている症状の改善が早まるわけではありません。特に脂溶性ビタミンは、過剰摂取によって過剰症を生じるおそれがあります。
また、β-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変わるとされ、ビタミンAの過剰摂取につながる心配はないとされています。ビタミンAそのものの過剰摂取への注意と混同しないようにしましょう。
FAQ
Q. リボフラビンを摂取すると、尿が黄色くなるのはなぜですか?
A. リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあります。手引きでは、これを使用の中止を要する異常とはしていません。
A. リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあります。手引きでは、これを使用の中止を要する異常とはしていません。
Q. ビタミンを多く摂れば、症状の改善が早まりますか?
A. 多く摂ったからといって、適用されている症状の改善が早まるものではありません。脂溶性ビタミンでは、過剰摂取による過剰症にも注意が必要です。
A. 多く摂ったからといって、適用されている症状の改善が早まるものではありません。脂溶性ビタミンでは、過剰摂取による過剰症にも注意が必要です。
関連キーワード: リボフラビン酪酸エステル、ビタミンA、アスコルビン酸、トコフェロール、ビタミン主薬製剤

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