登録販売者 2023年 北海道・東北 問58
問題文
次の記述は、衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 忌避剤は、人体に直接使用することで、蚊やノミ等が吸血するのを防止する効果と虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果を持つ。
b イエバエは、様々な病原体を媒介する衛生害虫であり、幼虫(ウジ)が人の体内や皮膚などに潜り込むことで、人体に直接的な健康被害を与えることがある。
c チャバネゴキブリの殺虫のために使用する空間噴射の燻蒸剤は、成虫、幼虫及び卵の全てに殺虫効果を示す。
d ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介するダニの一種である。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)(正解)
4:(c、d)
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衛生害虫と忌避剤・燻蒸剤【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:忌避剤は虫の吸血などを防ぎますが、虫さされの痒みや腫れは和らげません。ゴキブリの卵には燻蒸剤の殺虫効果が及びません。
したがって、正しいのは3(b・d)です。a・cは誤り、b・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の衛生害虫の種類と防除、忌避剤・殺虫剤の用法にあります。
解法ステップ
- aの「痒みや腫れを和らげる」に注目します。忌避剤の目的は、虫が取り付いて吸血したり、病原体を媒介したりするのを防ぐことです。
- bの「イエバエの幼虫が体内や皮膚に潜り込む」は、ハエが直接的な健康被害を与える例に当たります。
- cは「卵を含む全て」に注目します。ゴキブリの卵には、殺虫成分が浸透しません。
- dのツツガムシとツツガムシ病リケッチアの関係を確認し、正しい記述の組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果を持つ」→ ○「そのような効果はない」
忌避剤は人体に直接使用しますが、目的は虫が人に取り付いて吸血したり、病原体を媒介したりするのを防ぐことです。すでに起きた虫さされの症状を和らげる薬ではありません。 -
b
正しい記述です。イエバエは、さまざまな病原体を媒介します。また、幼虫(ウジ)が人の体内や皮膚などに潜り込んで健康被害を与えることもあります。こうした症状はハエ蛆症(はえうじしょう)と呼ばれます。 -
c
×「成虫、幼虫及び卵の全てに殺虫効果を示す」→ ○「卵には殺虫効果を示さない」
ゴキブリの卵は、殺虫成分が浸透しない殻で覆われています。そのため、燻蒸(くんじょう)処理をしても卵には効果が及びません。 -
d
正しい記述です。ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介(ばいかい)するダニの一種です。
組み合わせの確認:(a、b)は誤りのaを含み、正しいdを含みません。(a、c)は誤りのa・cを含み、正しいb・dを含みません。(c、d)は誤りのcを含み、正しいbを含みません。正しい記述はb・dの組です。
よくある誤解
- 「人体に直接使用する」と聞いて、忌避剤に虫さされの痒みを抑える働きもあると思い込むことがあります。忌避と、虫さされの症状を和らげることは別の働きです。
- 燻蒸剤は部屋全体に広がるため、ゴキブリの卵にも効くと思いがちです。卵は殻に覆われていて、殺虫成分が浸透しない点がひっかけです。
- イエバエの健康被害を、病原体の媒介だけだと思い込むことがあります。幼虫が体内や皮膚などに潜り込む直接的な被害もあります。
補足コラム
ゴキブリの卵には燻蒸剤が効かないため、手引きでは、孵化した幼虫を駆除する目的で、燻蒸処理を約3週間後にもう一度行う必要があるとしています。「卵には効かない」ことと「孵化後に再処理する」ことをセットで覚えましょう。
FAQ
燻蒸処理が終わった後は、何をする必要がありますか?
手引きでは、処理後に十分換気し、ダニやゴキブリの死骸を取り除くため掃除機をかけることも重要としています。
手引きでは、処理後に十分換気し、ダニやゴキブリの死骸を取り除くため掃除機をかけることも重要としています。
関連キーワード: 忌避剤、衛生害虫、イエバエ、ハエ蛆症、ツツガムシ、ゴキブリ、燻蒸剤

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