登録販売者 2023年 北海道・東北 問61
問題文
消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:消化管は、口腔から肛門まで続く管で、平均的な成人で全長約9mある。(正解)
2:消化管には、胃、小腸、大腸、胆嚢が含まれる。
3:消化液に含まれる消化酵素の作用によって、飲食物を分解することを機械的消化という。
4:膵液は、脂質を分解するアミラーゼなど、多くの消化酵素を含んでいる。
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消化器系の器官と消化【登録販売者解説】
正解の理由
消化管は口腔から肛門まで続き、消化腺は消化液を分泌します。
正しいのは1です。記述1は正しく、記述2〜4は誤りです。根拠は、手引きの第2章「人体の働きと医薬品」I「人体の構造と働き」の「消化器系」です。正式名は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』です。
解法ステップ
- 「口腔から肛門まで」「約9m」は、消化管の範囲と長さを問う語句です。
- 「胃、小腸、大腸、胆嚢」という並びでは、胆嚢が消化管に含まれるかを確認します。
- 「消化酵素の作用」は化学的消化、「咀嚼や消化管の運動」は機械的消化です。
- 「脂質」と「アミラーゼ」の組み合わせに注目します。アミラーゼとリパーゼの働きの取り違えがないか確認します。
選択肢別の誤答解説
-
記述2
×「消化管に胆嚢が含まれる」→ ○「胆嚢は消化腺に含まれる」
消化管は口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門です。胆嚢は、唾液腺や肝臓、膵臓などとともに消化腺に分類されます。 -
記述3
×「消化酵素の作用による分解を機械的消化とする」→ ○「消化酵素の作用による分解は化学的消化」
機械的消化は、咀嚼(そしゃく)や消化管の運動によって内容物を細かくし、消化液と混ぜることです。酵素によって飲食物を分解するのは化学的消化です。 -
記述4
×「脂質を分解するアミラーゼ」→ ○「脂質を分解するリパーゼ」
膵液には、デンプンを分解するアミラーゼと、脂質を分解するリパーゼなどが含まれます。選択肢は、酵素の名前と分解するものを入れ替えています。
よくある誤解
- 「消化に関わる器官」と「消化管」を同じ意味で考える
胆嚢は消化に関わりますが、消化管ではなく消化腺に分類されます。 - 化学的消化と機械的消化を逆に覚える
酵素による分解が化学的消化、咀嚼や運動によって細かくすることが機械的消化です。 - アミラーゼとリパーゼの働きを取り違える
アミラーゼはデンプン、リパーゼは脂質を分解します。
補足コラム
消化器系の器官は、まず「消化管」と「消化腺」に分けて整理しましょう。
- 消化管:口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門
- 消化腺:唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓など
膵液には、炭水化物・タンパク質・脂質の消化に関わる酵素が含まれています。
FAQ
Q. 膵液は消化酵素を含むほかに、どんな働きをしますか?
A. 弱アルカリ性で、胃で酸性になった内容物を中和する働きがあります。
A. 弱アルカリ性で、胃で酸性になった内容物を中和する働きがあります。
Q. 食道の中の飲食物は、重力で胃に落ちていくのですか?
A. いいえ。食道の運動によって胃へ送られます。
A. いいえ。食道の運動によって胃へ送られます。
関連キーワード: 消化管、消化腺、化学的消化、機械的消化、アミラーゼ、リパーゼ

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