戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 北海道・東北 問71


問題文

中枢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 脊髄は、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。 b 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。 c 中枢は、末梢からの刺激を受け取って統合し、それらに反応して興奮を起こし、末梢へ刺激を送り出すことで、人間の身体を制御している。 d 脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は、血液中から脳の組織へ移行しやすい。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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中枢神経系の働き【登録販売者解説】

正解の理由

脊髄反射と延髄の中枢は正しく、脳の血管は物質を選んで通す性質が高いことがポイントです。
1が正解です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」です。

解法ステップ

  1. aの「脳を介さず」と「脊髄反射」が正しい組み合わせか確認します。
  2. bでは「延髄」と「心臓中枢・呼吸中枢」の組み合わせに注目します。
  3. cは、中枢が末梢からの刺激を受け取り、末梢へ刺激を送り出すという説明が合っているか確認します。
  4. dは「選択性が低い」「移行しやすい」という表現が、脳の血管の性質と反対になっていることを見抜きます。

選択肢別の誤答解説

a 正しい

脊髄(せきずい)は、脳と末梢の間で刺激を伝えます。また、末梢からの刺激の一部に対して、脳を通さずに反応を返すことがあります。これが脊髄反射です。
aを「誤」とする選択肢4・5は、この記述の正誤が合っていません。

b 正しい

延髄(えんずい)には、心拍数を調節する心臓中枢や、呼吸を調節する呼吸中枢などがあります。
bを「誤」とする選択肢2・3は、この記述の正誤が合っていません。

c 正しい

中枢は、末梢からの刺激を受け取ってまとめ、それに応じて末梢へ刺激を送り出し、身体の働きを制御します。この説明は手引きの内容に沿っています。
cを「誤」とする選択肢3・5は、この記述の正誤が合っていません。

d 誤り

×「選択性が低く、……脳の組織へ移行しやすい」→ ○「選択性が高く、……脳の組織へ移行しにくい」
脳の血管は、末梢の血管に比べて物質を通すかどうかの選択性が高いです。そのため、タンパク質などの大きな物質や、イオン化した小さな物質は、血液中から脳の組織へ移行しにくいとされます。
dを「正」とする選択肢2・3・5は、この記述の正誤が合っていません。

よくある誤解

  • 「脳を介さずに反応する」とあっても、脊髄反射の説明として正しいです。
  • 「選択性が低い」と「移行しやすい」をひとまとまりで覚えると、脳の血管については逆の説明を選んでしまいます。
  • 中枢の説明を脳だけに限らないようにします。中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。

補足コラム

中枢神経系は脳と脊髄からなり、末梢神経系は脳や脊髄から身体の各部へ伸びています。中枢が身体の情報をまとめて指令を出し、末梢がその指令を各部へ伝える、と整理すると覚えやすいです。

FAQ

Q. 小さい物質なら、脳の組織へ移行しやすいのですか?
A. 大きさだけでは判断できません。手引きでは、小分子でもイオン化した物質は脳の組織へ移行しにくいとされています。

関連キーワード: 中枢神経系、脊髄反射、延髄、脳の血管の選択性
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