登録販売者 2023年 北海道・東北 問72
問題文
次の記述は、自律神経系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンである。
b 通常、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働く。
c 目では、交感神経系が活発になると瞳孔が収縮する。
d 胃では、副交感神経が活発になると胃液の分泌が亢進する。
選択肢
1:(a、c)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
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自律神経の拮抗作用【登録販売者解説】
正解の理由
交感神経は瞳孔を散大させ、副交感神経は胃液の分泌を亢進させます。
正しい記述はb・dで、該当するのは4(b、d)です。aは神経伝達物質が逆で、cは瞳孔の反応が逆です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の自律神経系の働きです。
解法ステップ
- aは「交感神経の節後線維(せつごせんい)の末端」と「副交感神経の節後線維の末端」の伝達物質を確認します。手引きでは、交感神経はノルアドレナリン、副交感神経はアセチルコリンです。
- cは「交感神経が活発なときの瞳孔」に注目します。交感神経では瞳孔が散大し、副交感神経では収縮します。
- b・dが正しいと確認できるため、両方を含む選択肢を選びます。選択肢1(a、c)はa・cを含み、b・dを含みません。選択肢2(a、d)は誤りのaを含み、bを含みません。選択肢3(b、c)は誤りのcを含み、dを含みません。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
× 交感神経はアセチルコリン、副交感神経はノルアドレナリン
→ ○ 交感神経はノルアドレナリン、副交感神経はアセチルコリン
節後線維の末端から放出される神経伝達物質が、問題文では入れ替わっています。なお、汗腺を支配する交感神経線維では、例外的にアセチルコリンが放出されます。 -
b 正しい
交感神経系と副交感神経系は、通常、互いに拮抗(きっこう)して働きます。一方が活発になると、他方の活動が抑えられ、臓器や器官の働きを調節します。 -
c 誤り
× 交感神経が活発になると瞳孔が収縮
→ ○ 交感神経が活発になると瞳孔が散大
瞳孔の収縮は副交感神経系の働きです。「交感神経」と「副交感神経」のどちらの作用かを取り違えないようにしましょう。 -
d 正しい
胃では、副交感神経系の刺激によって胃液の分泌が亢進(こうしん)します。胃液分泌と副交感神経の組み合わせは、手引きでも示されています。
よくある誤解
- aのように、交感神経と副交感神経の伝達物質を逆に入れ替える問題があります。まず「交感=ノルアドレナリン、副交感=アセチルコリン」と整理しましょう。
- cのように、臓器の反応は合っていても、神経の主語だけを入れ替えるひっかけがあります。
- bの「通常」は大切な表現です。汗腺では、交感神経の末端から例外的にアセチルコリンが放出されます。
補足コラム
目の反応は、交感神経で瞳孔が散大、副交感神経で瞳孔が収縮です。胃では、副交感神経系が胃液の分泌を促します。臓器ごとに「どちらの神経が活発なとき、どう働くか」を対にして覚えると、主語の入れ替えに気づきやすくなります。
FAQ
汗腺では、交感神経からノルアドレナリンが放出されないのですか?
手引きでは、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが放出されるとされています。一般的な説明と、この例外を分けて覚えましょう。
手引きでは、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが放出されるとされています。一般的な説明と、この例外を分けて覚えましょう。
関連キーワード: 自律神経系、交感神経、副交感神経、節後線維、神経伝達物質、瞳孔、胃液分泌

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