戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問02


問題文

医薬品のリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品は、治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死量」に至る。 b 医薬品は、少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合がある。 c ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的に Good Clinical Practice(GCP)が制定されている。 d 医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施の基準として、Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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医薬品のリスク評価【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:投与量が増えると毒性は中毒量から致死量へ進み、臨床試験はGCP、製造販売後の調査・試験はGPSPです。
正しい組合せは1です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、手引きの第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「医薬品のリスク評価」です。『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』では、投与量と効果・毒性の関係や、医薬品の開発・製造販売後に用いられる基準が説明されています。

解法ステップ

  1. aの「治療量上限を超えると」に注目します。毒性の段階が、中毒量から最小致死量を経て致死量へ進む順序かを確認します。
  2. bは「少量」でも「長期投与」で慢性的な毒性が発現する場合がある、という記述です。少量なら毒性がないと決めつけないことがポイントです。
  3. cの「ヒトを対象とした臨床試験」と、dの「製造販売後の調査及び試験」を区別します。cはGCP、dはGPSPに対応します。
  4. a・b・cが正しく、dが誤りの組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    投与量の増加に伴い、効果が現れない「無作用量」から最小有効量、治療量へと進みます。治療量上限を超えると、効果より有害反応が強く現れる中毒量となり、最小致死量を経て致死量に至ります。
  • b 正しい
    少量でも、長期にわたって投与されると慢性的な毒性が発現する場合があります。投与量だけでなく、投与が続く期間にも注意が必要です。
  • c 正しい
    ヒトを対象とした臨床試験の実施基準は、国際的にGCP(Good Clinical Practice)として定められています。
  • d 誤り
    ×「製造販売後の調査及び試験の実施の基準=GVP」→ ○「製造販売後の調査及び試験の実施の基準=GPSP」
    GVP(Good Vigilance Practice)は、製造販売後の安全管理の基準です。調査・試験の実施基準と、安全管理の基準を入れ替えた記述です。

よくある誤解

  • GVPとGPSPを取り違えることがあります。「P(Post-marketing Study)」を含むGPSPが、製造販売後の調査・試験の基準です。
  • 「少量なら毒性は起こらない」と考えるのは誤りです。少量でも、長期投与などによって慢性的な毒性が発現する場合があります。
  • 致死量に至るまでの段階を混同しやすいところです。治療量上限を超えた後は、中毒量→最小致死量→致死量の順です。

補足コラム

開発から製造販売後までの基準は、対象と段階をセットで整理しましょう。
基準対象・段階
GLP医薬品の安全性に関する非臨床試験
GCPヒトを対象とした臨床試験
GPSP製造販売後の調査・試験
GVP製造販売後の安全管理
とくに、GPSPは調査・試験、GVPは安全管理という違いが、正誤問題で問われやすいポイントです。

FAQ

Q. 非臨床試験とは何ですか?
A. ヒトを対象とする臨床試験の前に行われる試験です。手引きでは、動物実験などによって医薬品の安全性を確認すると説明されています。
Q. 50%致死量(LD₅₀)は何の指標ですか?
A. 動物実験で求められる、薬物の毒性の指標です。

関連キーワード: 医薬品のリスク評価、用量-反応関係、中毒量、最小致死量、GCP、GPSP、GVP, GLP
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