登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問113
問題文
一般用医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a アンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で死亡例が発生したことから、1965年に厚生省(当時)は関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。
b 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことから、厚生労働省は、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えを指示した。
c 慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年に厚生省(当時)は関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布を指示した。
d 一般用かぜ薬の使用によると疑われる肝機能障害の発生事例が報告されたことを受けて、2003年に厚生労働省は一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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一般用医薬品の主な安全対策【登録販売者解説】
正解の理由
アンプル入りかぜ薬の回収、小柴胡湯(しょうさいことう)の緊急安全性情報、PPAからの切替え、かぜ薬の使用上の注意改訂を、原因と年次で結び付けます。
正しい組合せは 1 です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、手引きの第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「一般用医薬品に関する主な安全対策」です。
正しい組合せは 1 です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、手引きの第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「一般用医薬品に関する主な安全対策」です。
解法ステップ
- aは「1965年」「アンプル入りかぜ薬」「回収」の組合せを確認します。
- bは「脳出血等の副作用」と「プソイドエフェドリン塩酸塩等への切替え」が結び付いているかを見ます。
- cは「小柴胡湯による間質性肺炎」「1996年」「緊急安全性情報」の組合せを確認します。
- dの副作用名に注目します。2003年の一般用かぜ薬の注意改訂の原因は、肝機能障害ではなく間質性肺炎です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
アンプル入りかぜ薬の使用で、重篤な副作用であるショックによる死亡例が発生しました。そのため、1965年に関係製薬企業へ製品の回収が要請されました。
この記述が誤りとして扱われる選択肢4は、正解の組合せではありません。 -
b 正しいです。
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)配合の一般用医薬品で、脳出血等の副作用症例が複数報告されました。使用上の注意の改訂や情報提供とともに、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等へ速やかに切り替えるよう指示されました。
この記述が誤りとされている選択肢3は、正解の組合せではありません。 -
c 正しいです。
慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用し、間質性肺炎(かんしつせいはいえん)を発症して、死亡を含む重篤な転帰に至った例がありました。1996年に、関係製薬企業へ緊急安全性情報の配布が指示されました。
この記述が誤りとされている選択肢2は、正解の組合せではありません。 -
d 誤りです。
×「肝機能障害」→ ○「間質性肺炎」
2003年に一般用かぜ薬全般の使用上の注意の改訂が指示されたのは、使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が報告されたためです。
dを正しいとしている選択肢2・3・4・5は、いずれも正しい組合せではありません。
よくある誤解
- 「2003年のかぜ薬の安全対策=肝機能障害」と取り違えることに注意します。この問題では、副作用名を間質性肺炎に置き換えるのがポイントです。
- 「PPAの切替え」と「小柴胡湯の緊急安全性情報」を混同しないことも大切です。前者は代替成分への切替え、後者は緊急安全性情報の配布です。
- 年だけで判断せず、年・原因・対応をひとまとまりで覚えます。
補足コラム
2003年の一般用かぜ薬の注意改訂では、間質性肺炎の初期症状が、かぜの症状と区別しにくいことも考慮されました。そのため、一般用かぜ薬全般について注意喚起が行われました。報告があった副作用名と、対策の対象となった医薬品の範囲は、分けて整理しましょう。
FAQ
Q. PPAの事例では、なぜプソイドエフェドリン塩酸塩等への切替えが問題になるのですか?
A. PPA配合の一般用医薬品で脳出血等の副作用症例が複数報告され、手引きには、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えが指示されたと記載されています。
A. PPA配合の一般用医薬品で脳出血等の副作用症例が複数報告され、手引きには、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えが指示されたと記載されています。
Q. 「一般用かぜ薬全般」の改訂は、すべてのかぜ薬で副作用が確認されたという意味ですか?
A. そうではありません。使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例を受け、注意喚起の対象が一般用かぜ薬全般に広げられたという意味です。
A. そうではありません。使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例を受け、注意喚起の対象が一般用かぜ薬全般に広げられたという意味です。
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