登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問116
問題文
一般用医薬品の添付文書等において、生じた血栓が分解されにくくなるため、「相談すること」の項目中に「血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓静脈炎等)、血栓症を起こすおそれのある人」と記載することとされている内服薬の成分を一つ選べ。
選択肢
1:アスピリン
2:トラネキサム酸(正解)
3:アセトアミノフェン
4:タンニン酸アルブミン
5:グリチルリチン酸二カリウム
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トラネキサム酸と血栓への注意【登録販売者解説】
正解の理由
トラネキサム酸=血液のかたまりを溶けにくくする作用があり、血栓のある人などは相談が必要です。
該当する成分は2のトラネキサム酸です。記述は、選択肢の中でこれだけが正しい内容です。『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第5章「医薬品の適正使用・安全対策」では、内服のトラネキサム酸について、血栓のある人や血栓症を起こすおそれのある人は「相談すること」とされています。血液のかたまりができることではなく、できた血栓が溶けにくくなる点が注意の理由です。
解法ステップ
- 問題文の「生じた血栓が分解されにくくなる」に注目します。
- 選択肢の中から、手引きでこの理由と結び付けられている成分を探します。
- 「内服薬の成分」という条件も確認し、トラネキサム酸を選びます。
選択肢別の誤答解説
- アスピリン:解熱鎮痛成分です。血液を凝固しにくくする作用が知られていますが、問題文の「生じた血栓が分解されにくくなる」という注意の理由とは異なります。
- トラネキサム酸:炎症による腫れを和らげる成分です。血栓を溶けにくくする働きがあるため、血栓のある人などは相談が必要です。
- アセトアミノフェン:解熱鎮痛成分です。この問題で問われている、血栓が分解されにくくなることを理由とした注意の対象ではありません。
- タンニン酸アルブミン:下痢止めに用いられる成分です。血栓に関する問題文の注意には該当しません。
- グリチルリチン酸二カリウム:炎症を和らげる成分です。トラネキサム酸と同じく抗炎症成分ですが、問題文にある血栓への注意の成分として示されているものではありません。
よくある誤解
- **「血栓をできにくくする」と「できた血栓を溶けにくくする」は別の働きです。**問題文は後者を述べています。
- トラネキサム酸とグリチルリチン酸二カリウムは、どちらも抗炎症成分ですが、同じ注意事項があるとは限りません。
- 「相談すること」は「使用してはいけない」と同じ意味ではありません。注意の理由と、表示されている項目を区別しましょう。
補足コラム
手引きでは、セトラキサート塩酸塩についても、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じるため、血栓のある人などは使用前に相談が必要とされています。成分名だけでなく、「体内で何に変わるか」が注意事項につながる場合もあります。
FAQ
「血栓が分解されにくい」とは、血栓が新たにできやすくなるという意味ですか?
同じ意味ではありません。この問題で問われているのは、すでに生じた血栓が溶けにくくなることです。
同じ意味ではありません。この問題で問われているのは、すでに生じた血栓が溶けにくくなることです。
「相談すること」の表示がある場合、誰に相談しますか?
血栓のある人などがトラネキサム酸を使用する場合について、手引きでは、治療を行っている医師または処方薬を調剤した薬剤師に相談するなどの対応が示されています。
血栓のある人などがトラネキサム酸を使用する場合について、手引きでは、治療を行っている医師または処方薬を調剤した薬剤師に相談するなどの対応が示されています。
関連キーワード: トラネキサム酸、血栓、相談すること、抗炎症成分、セトラキサート塩酸塩

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