登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問24
問題文
解熱鎮痛薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a アセトアミノフェンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
b アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では起こらない。
c 解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒は避けることとされている。
d 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑える成分が配合されている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
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解熱鎮痛薬の共通注意【登録販売者解説】
正解の理由
アセトアミノフェンは小児にも使われる製品があり、アスピリン喘息はアスピリン以外の解熱鎮痛成分でも起こる可能性があります。
正しい組合せは3です。aは誤、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の「解熱鎮痛薬」に関する項目です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」では、解熱鎮痛薬の飲酒に関する注意や、解熱鎮痛成分の作用などが示されています。
解法ステップ
- aの「いかなる場合も」に注目します。アセトアミノフェンには、小児の解熱に用いる製品があります。
- bの「アスピリン特有」に注目します。手引きでは、他の解熱鎮痛成分でも喘息が起こる可能性があるとされています。
- cは「服用期間中は飲酒を避ける」、dは「多くの成分がプロスタグランジンの産生を抑える」という内容を確認します。
- a・bが誤、c・dが正となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「アセトアミノフェンは15歳未満に一切使用できない」→ ○「小児の解熱に用いるアセトアミノフェン配合製品もある」
手引きには、専ら小児の解熱に用いるアセトアミノフェン配合の坐薬があると記載されています。「小児にはいかなる場合も使えない」と一律にするのは誤りです。 -
b:誤りです。
×「アスピリン特有」→ ○「他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある」
アスピリン喘息という名称ですが、アスピリンだけに限った副作用ではありません。化学的に合成された解熱鎮痛成分に共通して、喘息が起こることがあります。 -
c:正しい記述です。
解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒を避けることとされています。アルコールは、成分による胃腸障害を強めたり、アセトアミノフェンによる肝機能障害を起こりやすくしたりすることがあります。 -
d:正しい記述です。
多くの解熱鎮痛成分は、プロスタグランジン(痛みや炎症などに関わる体内物質)の産生を抑えます。ただし、アセトアミノフェンは主として中枢に作用し、末梢での抗炎症作用は期待できないため、「すべての成分」とは覚えないようにしましょう。
よくある誤解
- 「アスピリン喘息」という名前から、アスピリンだけで起こると思い込むことがあります。ほかの解熱鎮痛成分でも起こる可能性があります。
- 「15歳未満は使用できない」という注意を、アセトアミノフェンにもそのまま当てはめるのは誤りです。成分ごとの対象年齢を区別しましょう。
- 「多くの成分」を「すべての成分」に書き換えるのも、よくあるひっかけです。
補足コラム
15歳未満の小児に対する注意は、成分によって異なります。アスピリン、アスピリンアルミニウム、サザピリン、サリチル酸ナトリウムは、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならないとされています。一方、エテンザミドやサリチルアミドは、水痘(水ぼうそう)またはインフルエンザにかかっている15歳未満の小児では使用を避ける必要があります。成分名と条件をセットで覚えましょう。
FAQ
アセトアミノフェンは、胃腸への影響がまったくない成分ですか?
いいえ。手引きでは、ほかの解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害は少ないとされていますが、影響がまったくないという意味ではありません。
いいえ。手引きでは、ほかの解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害は少ないとされていますが、影響がまったくないという意味ではありません。
解熱鎮痛薬を複数使うとき、なぜ注意が必要ですか?
同じ成分や同じ種類の作用を持つ成分が重複し、効き目が強く出すぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがあるためです。
同じ成分や同じ種類の作用を持つ成分が重複し、効き目が強く出すぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがあるためです。
関連キーワード: アセトアミノフェン、アスピリン喘息、プロスタグランジン、飲酒との相互作用、解熱鎮痛薬の小児使用

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