登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問26
問題文
25歳女性が月経痛の症状があるため、次の成分の一般用医薬品の解熱鎮痛薬を購入する目的で店舗を訪れた。
1錠中:
成分 分量
イソプロピルアンチピリン 75 mg
アセトアミノフェン 125 mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 30 mg
無水カフェイン 25 mg
この解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a イソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹等のアレルギーを起こしたことのある人は使用しない。
b 本剤には、血栓予防薬としても用いられる成分が含まれている。
c アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害を起こしやすいため、本剤は空腹を避けて服用する。
d アリルイソプロピルアセチル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする効果が期待できる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
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解熱鎮痛薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
イソプロピルアンチピリンはピリン系、アセトアミノフェンは胃腸障害が少ない成分、アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分です。
2が正解です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「解熱鎮痛薬」です。
解法ステップ
- イソプロピルアンチピリンに注目します。ピリン系成分なので、ピリン系によるアレルギー歴のある人は使用しない、という記述は正しいと判断できます。
- 血栓予防薬に使われる成分を確認します。手引きで挙げられているのはアスピリンですが、この製剤の成分欄にアスピリンはありません。
- アセトアミノフェンについて、「胃腸障害が起こりやすい」という説明が正しいかを確認します。手引きの説明とは反対です。
- アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分です。脳の興奮を抑え、痛みの感じ方を鈍くするという記述は正しいと判断できます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
イソプロピルアンチピリンはピリン系の解熱鎮痛成分です。ピリン系成分によって薬疹(やくしん)などのアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しません。 -
b:誤りです。
この製剤に含まれるのは、イソプロピルアンチピリン、アセトアミノフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェインです。血栓予防薬の成分としても使われるアスピリンは含まれていません。 -
c:誤りです。
×「他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害を起こしやすい」→ ○「他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少ない」
アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が少ない成分です。食後の服用が推奨されている製品はありますが、「胃腸障害を起こしやすいから空腹を避ける」という説明は誤りです。 -
d:正しいです。
アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分です。鎮静とは、脳の興奮を抑える働きです。痛覚(つうかく)、つまり痛みを感じる働きを鈍くする効果が期待できます。
選択肢の組合せで見ると、1はc・d、3はa・c・d、4はb・d、5はaの正誤が、それぞれ正しい組合せと異なります。
よくある誤解
-
「食後に服用する」ことと「胃腸障害を起こしやすい」ことを結びつける
アセトアミノフェンは食後の服用が推奨されている製品もありますが、手引きでは胃腸障害は他の解熱鎮痛成分より少ないとされています。 -
成分欄にない成分の特徴を、配合されていると思い込む
血栓予防薬としても用いられる成分はアスピリンです。製品の成分欄にアスピリンがあるかを確認しましょう。 -
「痛みを鈍くする」働きを、すべて解熱鎮痛成分の作用だと考える
アリルイソプロピルアセチル尿素は解熱鎮痛成分ではなく、鎮静成分です。
補足コラム
「ピリン」という名前に惑わされないようにしましょう。一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分はイソプロピルアンチピリンです。アスピリンやサザピリンは、名前に「ピリン」が含まれていても非ピリン系です。
FAQ
アセトアミノフェンは空腹時に服用してもよいのですか?
製品によっては空腹時に服用できるものもあります。一方、手引きでは食後の服用が推奨されています。製品ごとの用法・用量を確認することが大切です。
製品によっては空腹時に服用できるものもあります。一方、手引きでは食後の服用が推奨されています。製品ごとの用法・用量を確認することが大切です。
成分の分類を覚えるときは、何をセットにするとよいですか?
成分名だけでなく、「分類」と「主な働き」を合わせて覚えると、作用や注意点を問う問題にも対応しやすくなります。
成分名だけでなく、「分類」と「主な働き」を合わせて覚えると、作用や注意点を問う問題にも対応しやすくなります。
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