登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問27
問題文
神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 加味帰脾湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。
b 抑肝散は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。
c 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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神経質・不眠の漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:加味帰脾湯(かみきひとう)は「体力中等度以下・心身の疲れ」、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は「体力中等度以上・精神不安」が目印です。
正しい組合せは2で、aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤に関する記載です。『試験問題の作成に関する手引き』では、加味帰脾湯と柴胡加竜骨牡蛎湯の対象となる体力の区分と適応が、問題文のa・dと入れ替わっています。
解法ステップ
- 「体力中等度以上」「高血圧の随伴症状」「動悸・不眠・便秘」に注目します。この組合せは柴胡加竜骨牡蛎湯の特徴です。
- 「心身が疲れ」「血色が悪い」「ときに熱感」「貧血」に注目します。この組合せは加味帰脾湯の特徴です。
- 「神経がたかぶり、怒りやすい、イライラ」は抑肝散(よくかんさん)、「心身が疲れ、精神不安、不眠」は酸棗仁湯(さんそうにんとう)の特徴と照らします。
- aとdは処方名と適応の組合せが逆です。b・cは処方の特徴と一致します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「加味帰脾湯」→ ○「柴胡加竜骨牡蛎湯」
高血圧の随伴症状や、動悸・不眠・便秘などを挙げた内容は、柴胡加竜骨牡蛎湯の適応です。加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う人の貧血、不眠症、精神不安、神経症などに用いられます。 -
b 正しい
抑肝散は、体力中等度をめやすとし、神経がたかぶって怒りやすい、イライラするなどの症状がある人に用いられます。神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症(かんしょう)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症などが適応に含まれます。 -
c 正しい
酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安や不眠などがある人の不眠症、神経症に用いられます。「心身の疲れ」と「不眠」が見分ける手がかりです。 -
d 誤り
×「柴胡加竜骨牡蛎湯」→ ○「加味帰脾湯」
「体力中等度以下」「心身が疲れ」「血色が悪い」「ときに熱感を伴う」という組合せは、加味帰脾湯の特徴です。柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で、精神不安があり、動悸・不眠・便秘などを伴う高血圧の随伴症状などに用いられます。
よくある誤解
- 不眠が共通するため、処方名を取り違える
加味帰脾湯、酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯などには、不眠に関する適応があります。不眠だけで決めず、「体力の区分」や「心身の疲れ」「血色」「高血圧の随伴症状」も確認しましょう。 - aとdのように、処方名だけを入れ替える書き換えを見落とす
症状の並びがもっともらしくても、処方名と体力の区分が一致するかを照らし合わせます。 - 「体力中等度以上」と「体力中等度以下」を逆に覚える
柴胡加竜骨牡蛎湯は中等度以上、加味帰脾湯は中等度以下です。症状のキーワードとセットで覚えると混同しにくくなります。
補足コラム
4処方の見分け方を、体力の区分と特徴的な症状で整理します。
FAQ
小児夜なきが適応に含まれる処方は、抑肝散だけですか?
いいえ。手引きでは、柴胡加竜骨牡蛎湯にも小児夜なきが適応として記載されています。処方名だけでなく、体力の区分やほかの症状も合わせて見分けましょう。
いいえ。手引きでは、柴胡加竜骨牡蛎湯にも小児夜なきが適応として記載されています。処方名だけでなく、体力の区分やほかの症状も合わせて見分けましょう。
関連キーワード: 加味帰脾湯、抑肝散、酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、体力の区分、漢方処方製剤

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