登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問28
問題文
眠気防止薬の有効成分として配合されるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制作用があり、尿量の増加をもたらす。
b 胃液分泌抑制作用があるため、胃酸過多の人でも服用できる。
c 作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある。
d 乳汁中に移行しないことから、授乳中の女性でも摂取量を気にせず摂取できる。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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カフェインの作用と注意【登録販売者解説】
正解の理由
カフェインは利尿作用と弱い依存形成性があり、胃液分泌を促進し、乳汁中にも移行します。
正しい組合せは 2 です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の「眠気を防ぐ薬」です。
解法ステップ
- aの「ナトリウムイオンの再吸収抑制」と「尿量の増加」は、カフェインの利尿作用を述べています。
- bは「胃液分泌抑制」に注目します。手引きでは、カフェインは胃液分泌を促進するとされています。
- cの「反復摂取により依存を形成」は、作用は弱いながらも手引きにある性質です。
- dの「乳汁中に移行しない」「摂取量を気にせず」は、どちらも手引きの記載と反対です。
選択肢別の誤答解説
記述a〜dの確認
-
a 正しいカフェインには、腎臓でナトリウムイオンと水分の再吸収を抑える作用があります。その結果、尿量が増加します。このように尿を出やすくする作用を利尿作用(りにょうさよう)といいます。
-
b 誤り× 胃液分泌抑制作用 → ○ 胃液分泌亢進(こうしん)作用カフェインは胃液の分泌を促します。そのため、胃酸過多の人や胃潰瘍のある人は服用を避けます。「胃酸過多でも服用できる」とする記述は誤りです。
-
c 正しいカフェインは、作用は弱いながらも、反復して摂取すると依存を形成する性質があります。そのため、眠気防止薬は短期間の服用にとどめ、連用しないよう注意が示されています。
-
d 誤り× 乳汁中に移行しない → ○ 摂取されたカフェインの一部は乳汁中に移行する授乳中にカフェインを大量に摂取したり、連用したりすると、乳児の体内に蓄積し、頻脈(ひんみゃく)や不眠などを引き起こす可能性があります。授乳中は、カフェインの総摂取量が継続して多くならないよう留意します。
組合せの確認
- 1:aを誤、bを正としている点が違います。aは正しく、bは誤りです。
- 3:bを正、cを誤、dを正としている点が違います。bは誤り、cは正しく、dも誤りです。
- 4:cを誤としている点が違います。カフェインは弱いながらも、反復摂取で依存を形成する性質があります。
- 5:aとcを誤としている点が違います。aの利尿作用とcの依存形成性は、どちらも正しい記述です。
よくある誤解
- 「作用が弱い」から「依存を形成しない」と考える
作用の強さと、依存を形成する性質の有無は別です。カフェインは作用が弱くても、反復摂取で依存を形成します。 - 「胃液分泌抑制」と「胃液分泌亢進」を取り違える
カフェインは胃液分泌を促進するため、胃酸過多の人などは服用を避けます。 - 「乳汁中への移行は一部だけ」だから「摂取量を気にしなくてよい」と考える
一部でも乳汁中に移行し、乳児に影響する可能性があるため、総摂取量に注意します。
補足コラム
眠気防止薬のカフェインは、他の医薬品や食品にも含まれていることがあります。手引きでは、眠気防止薬におけるカフェインの上限は、1回摂取量が200mg、1日摂取量が500mgとされています。お茶やコーヒーなども含め、カフェインの重複摂取に注意する点が試験で問われることがあります。
FAQ
Q. 眠気防止薬を使えば、睡眠不足による疲労も解消できますか?
A. いいえ。眠気防止薬は一時的に眠気や倦怠感(けんたいかん)を除去する目的で使われるもので、疲労を解消したり、睡眠を不要にしたりするものではありません。
A. いいえ。眠気防止薬は一時的に眠気や倦怠感(けんたいかん)を除去する目的で使われるもので、疲労を解消したり、睡眠を不要にしたりするものではありません。
関連キーワード: カフェイン、利尿作用、胃液分泌亢進、依存形成性、乳汁移行、眠気防止薬

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