登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問30
問題文
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ゴオウ、ジャコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して、小児の疳を適応症とする生薬製剤に用いられる。
b 身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状については、症状が治まるまでは保護者側の安眠等を図ることを優先して小児鎮静薬を使用することは適すとされている。
c 小児の疳を適応症とする漢方処方製剤のうち、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合は、生後1か月の乳児にも使用できる。
d 小建中湯を乳幼児に使用する場合は、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので、特に留意する必要がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
小児鎮静薬の生薬と使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
ゴオウ・ジャコウは鎮静や血行促進、小建中湯(しょうけんちゅうとう)は乳幼児の体重当たりのグリチルリチン酸摂取量に注意します。
正しい組合せは5です。aは誤、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の小児鎮静薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「健胃、強壮」に注目します。ゴオウ・ジャコウの作用として書かれている内容かを見ます。
- bは「保護者側の安眠を優先」という考え方が適切かを確認します。
- cは「年齢の下限なし」と「生後3か月未満は使用しない」の両方を照らし合わせます。
- dは小建中湯の構成生薬と、乳幼児の体重当たりの摂取量への注意を確認します。
選択肢別の誤答解説
a
×「鎮静、健胃、強壮」→ ○「緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す」
ゴオウ、ジャコウは、緊張や興奮を鎮める作用と、血液の循環を促す作用などを期待して用いられます。「健胃、強壮」は、この記述にあるゴオウ・ジャコウの作用ではありません。健胃・強壮などの作用を期待して用いられる生薬として、手引きにはジンコウが記載されています。
b
×「保護者側の安眠等を図ることを優先して使用することは適す」→ ○「適当でない」
小児鎮静薬は、子どもの症状を鎮めたり、虚弱体質や消化不良などの改善を目的としたりする医薬品です。保護者側の安眠を優先して使用することは適当ではありません。
c
×「生後1か月の乳児にも使用できる」→ ○「生後3か月未満の乳児には使用しない」
漢方処方製剤は、用法・用量に適用年齢の下限が記載されていない場合でも、生後3か月未満の乳児には使用しないこととされています。「年齢の下限がない」ことを「生後すぐから使える」と読み替えないようにしましょう。
d
小建中湯は構成生薬としてカンゾウを含みます。乳幼児に使用する場合は、体格の個人差により、体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあります。また、比較的長期間服用することがあるため、特に留意が必要です。
組合せ選択肢の確認
正しい組合せに基づくと、選択肢1はa・c・d、選択肢2はa、選択肢3はc・d、選択肢4はa・b・dの正誤が、実際の判定と異なります。すべての記述が一致するのは5です。
よくある誤解
- 「健胃・強壮」という作用を、ゴオウ・ジャコウに結び付けてしまうことがあります。生薬名と作用の組合せで覚えましょう。
- 「適用年齢の下限がない」は「乳児なら何か月でも使える」という意味ではありません。生後3か月未満は使用しない、という注意とセットで確認します。
- 夜泣きなどの症状があるとき、保護者の睡眠を目的に小児鎮静薬を使ってよいと考えるのは誤りです。
補足コラム
生薬の作用は、名前とセットで整理しましょう。
- ゴオウ・ジャコウ:緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す作用など
- ジンコウ:鎮静、健胃、強壮などの作用
「健胃・強壮」という語が出たら、ゴオウ・ジャコウではなく、ジンコウとの取り違えがないか確認すると判断しやすくなります。
FAQ
小児鎮静薬は、夜泣きにだけ使われる医薬品ですか?
いいえ。症状を鎮めるほか、小児の虚弱体質や消化不良などの改善を目的とするものもあります。
いいえ。症状を鎮めるほか、小児の虚弱体質や消化不良などの改善を目的とするものもあります。
小建中湯を乳幼児に使用する際、なぜ体重当たりの摂取量に注意するのですか?
体格には個人差があり、体重に対してグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるためです。比較的長期間服用することがある点にも留意します。
体格には個人差があり、体重に対してグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるためです。比較的長期間服用することがある点にも留意します。
関連キーワード: 小児鎮静薬、ゴオウ、ジャコウ、ジンコウ、小建中湯、カンゾウ、グリチルリチン酸、適用年齢の下限

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
