戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問31


問題文

呼吸器官に作用する薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、延髄の咳嗽中枢に作用する麻薬性鎮咳成分である。 b メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を抑制して気管支を拡張させる作用がある。 c キサンチン系成分は、心臓刺激作用も示すことから、副作用として動悸が現れることがある。 d クロルフェニラミンマレイン酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進し、痰を出しやすくする。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)

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鎮咳・気管支拡張・去痰成分【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分、メチルエフェドリンは交感神経刺激成分、キサンチン系成分は動悸に注意です。
正しい組合せは5です。記述は、aが誤り、bが誤り、cが正しく、dが誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」のII-1「咳止め・痰を出しやすくする薬」です。

解法ステップ

  1. aの「麻薬性」に注目します。デキストロメトルファンは、麻薬性か非麻薬性かを確認します。
  2. bの「交感神経系を抑制」に注目します。メチルエフェドリンが交感神経系を刺激するのか、抑制するのかを見ます。
  3. cは「心臓刺激作用」と「動悸」の組合せを確認します。
  4. dは「粘液の分泌を促進する成分」と「クロルフェニラミンマレイン酸塩」の分類が一致しているかを見ます。

選択肢別の誤答解説

a

×「麻薬性鎮咳成分」→ ○「非麻薬性鎮咳成分」です。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、延髄(えんずい)の咳嗽(がいそう)中枢に作用して咳を抑えます。ただし、手引きでは非麻薬性鎮咳成分として扱われています。「咳を抑える成分だから麻薬性」と決めつけないようにしましょう。

b

×「交感神経系を抑制」→ ○「交感神経系を刺激」です。
メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。交感神経系を刺激し、気管支を拡張させます。「抑制」と「刺激」の入れ替えが誤りです。

c

この記述は正しいです。
キサンチン系成分は気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張します。また、心臓刺激作用も示すため、副作用として動悸が現れることがあります。

d

×「クロルフェニラミンマレイン酸塩が粘液分泌を促進」→ ○「粘液分泌を促進するのは、グアイフェネシン等の去痰(きょたん)成分」です。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。気道粘膜からの粘液分泌を促して痰を出しやすくする成分ではありません。

組合せの確認

  • 選択肢1は、a・b・cの正誤が実際と異なります。
  • 選択肢2は、a・b・c・dの正誤がすべて実際と異なります。
  • 選択肢3は、a・cの正誤が実際と異なります。
  • 選択肢4は、dの正誤が実際と異なります。

よくある誤解

  • 「咳を抑える成分は、すべて麻薬性」と考えるのは誤りです。デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分です。
  • メチルエフェドリンは気管支を拡張するため、「交感神経を抑制する」と逆に覚えないようにしましょう。
  • 「痰を出しやすくする作用」と「くしゃみや鼻汁を抑える作用」は別の働きです。成分の分類と作用を結び付けて覚えます。

補足コラム

鎮咳去痰薬では、成分の役割を分けると整理しやすくなります。
  • デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:咳を抑える鎮咳成分
  • メチルエフェドリン塩酸塩:交感神経系を刺激して気管支を拡張する成分
  • キサンチン系成分:気管支の平滑筋に直接作用して拡張する成分
  • グアイフェネシン等:気道粘膜からの粘液分泌を促す去痰成分

FAQ

キサンチン系成分も、交感神経系を刺激して気管支を拡張するのですか?
手引きでは、キサンチン系成分は自律神経系を介さず、気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させる成分として説明されています。メチルエフェドリンとの作用の違いがポイントです。
抗ヒスタミン成分と去痰成分は、同じ製品に配合されることがありますか?
鎮咳去痰薬には、目的の異なる成分が組み合わされることがあります。成分名だけでなく、咳を抑える、気管支を拡張する、痰を出しやすくするなどの役割を確認しましょう。

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