戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問35


問題文

瀉下薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧をさげることにより、糞便中の水分量を増やす作用がある。 b センノシドが配合された瀉下薬については、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。 c ビサコジルを含む腸溶性製剤は、胃内でビサコジルが溶け出すおそれがあるため、服用後1時間以内は牛乳の摂取を避けることとされている。 d ジオクチルソジウムスルホサクシネートは、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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瀉下(しゃげ)成分の作用と注意【登録販売者解説】

正解の理由

酸化マグネシウムは浸透圧を高めて便の水分を増やし、センノシド・ビサコジル・ジオクチルソジウムスルホサクシネートは、それぞれ妊娠中の使用や服用時の注意、便を柔らかくする作用がポイントです。
正しい組合せは3で、aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の瀉下成分に関する項目です。

解法ステップ

  1. aの「浸透圧をさげる」に注目します。酸化マグネシウムの作用と、浸透圧の方向が合っているかを確認します。
  2. bは「センノシド」と「妊婦」の組合せを確認します。センノシドが配合された瀉下薬は、妊婦や妊娠していると思われる女性では使用を避ける扱いです。
  3. cは「腸溶性製剤」「牛乳」「1時間以内」を確認します。手引きでは、服用前後1時間以内の牛乳や制酸成分を含む胃腸薬を避けるとされています。
  4. dは成分名と作用を照合します。ジオクチルソジウムスルホサクシネートは、便の水分を増やして柔らかくする成分です。

選択肢別の誤答解説

  • a 誤り
    「浸透圧をさげる」という方向が誤りです。酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで水分を腸内に保ち、糞便(ふんべん)中の水分量を増やします。浸透圧(しんとうあつ)は、水を引き寄せる働きの目安と考えると整理しやすいです。
  • b 正しい
    センノシドは大腸を刺激して排便を促す成分です。センノシドが配合された瀉下薬は、腸の急な動きにより流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦や妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきとされています。
  • c 正しい
    ビサコジルの腸溶性(ちょうようせい)製剤は、胃で成分が溶け出すのを避けるため、錠剤が腸で溶けるように作られています。牛乳や制酸成分を含む胃腸薬の影響で胃内で溶け出すおそれがあるため、手引きでは服用前後1時間以内の摂取・服用を避けるとされています。設問は「服用後1時間以内」としていますが、その時間帯も避ける範囲に含まれるため正しい記述です。
  • d 正しい
    ジオクチルソジウムスルホサクシネートは、腸内容物に水分が浸透しやすくする成分です。糞便の水分量を増やして柔らかくすることによる瀉下作用が期待されます。
正しい組合せで各選択肢の組合せを確認すると、1はa・c・d、2はa・b・d、4はa・b・c、5はcの正誤が、それぞれ記述と一致しません。

よくある誤解

  • 「上げる」と「下げる」の取り違え:酸化マグネシウムは浸透圧を下げるのではなく、高めて水分を腸内に保ちます。
  • 注意時間の一部だけを見て誤りとする:手引きの「服用前後1時間以内」のうち、設問が述べる「服用後1時間以内」も注意する時間に含まれます。
  • 成分名だけで作用を混同する:大腸を刺激する成分と、便の水分を増やして柔らかくする成分は、作用の仕組みが異なります。

補足コラム

瀉下成分は、作用の仕組みで整理すると見分けやすくなります。
  • 酸化マグネシウム:浸透圧の働きで腸内の水分を増やします。
  • センノシド、ビサコジル:大腸を刺激して排便を促します。
  • 膨潤性瀉下成分:水分を吸収して便のかさを増やし、柔らかくします。
  • ジオクチルソジウムスルホサクシネート:便に水分が浸透しやすくなり、便を柔らかくします。

FAQ

Q. 牛乳を避ける注意は、すべての瀉下薬に当てはまりますか?
A. この設問の注意は、ビサコジルの腸溶性製剤についてのものです。手引きでは、制酸成分を含む胃腸薬も服用前後1時間以内は避けるとされています。
Q. 瀉下薬を複数使う場合に注意が必要なのはなぜですか?
A. 複数の瀉下薬を併用すると、激しい腹痛を伴う下痢や、下痢に伴う脱水症状(だっすいしょうじょう)などを生じるおそれがあるためです。

関連キーワード: 酸化マグネシウム、センノシド、ビサコジル、腸溶性製剤、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、浸透圧、瀉下成分
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