登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問36
問題文
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
体力中程度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔などの症状の緩和に適すとされる。
選択肢
1:六君子湯
2:大黄牡丹皮湯
3:人参湯
4:麻子仁丸(正解)
5:桂枝加芍薬湯
🔒 解説は解答すると表示されます
麻子仁丸の適応【登録販売者解説】
正解の理由
麻子仁丸(ましにんがん)=体力中等度以下で、便が硬く塊状になりやすい便秘に用いる漢方処方製剤です。
適切なのは4です。記述の「体力中等度以下」「ときに便が硬く塊状」という特徴に加え、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、食欲不振なども、麻子仁丸の適応として挙げられています。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある、瀉下薬の漢方処方製剤の説明です。
解法ステップ
- まず体力の区分に注目します。「体力中等度以下」は処方を見分ける手がかりです。
- 次に「便が硬く塊状」という特徴を確認します。便秘という共通点だけでなく、便の状態まで一致する処方を探します。
- 最後に、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎などの症状も照合します。複数の特徴が一致する4を選びます。
選択肢別の誤答解説
- 1 六君子湯(りっくんしとう):体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえる人などの胃炎、胃腸虚弱、食欲不振などに用いる処方です。便が硬く塊状になる便秘を中心とする今回の記述とは、適応の特徴が異なります。
- 2 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう):体力中等度以上で、下腹部痛があり、便秘しがちな人の月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾などに用いる処方です。体力の区分が「中等度以上」で、月経に関する症状などが特徴です。
- 3 人参湯(にんじんとう):体力虚弱で、疲れやすく手足が冷えやすい人の胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛などに用いる処方です。便秘に伴う諸症状を示す今回の記述とは合いません。
- 5 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう):手引きでは、腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤の一つとして挙げられています。ただし、今回の「便が硬く塊状」などの適応の記述に一致するのは麻子仁丸です。
よくある誤解
- 「便秘」とだけ見て選ぶと、便秘に用いられる別の漢方処方と混同しやすくなります。「体力中等度以下」「便が硬く塊状」まで確認します。
- 体力の区分を読み飛ばし、「中等度以下」と「中等度以上」を取り違えないようにしましょう。
- 「ときに便が硬く塊状」という特徴を、単なる便秘の言い換えとして見落とさないことが大切です。
補足コラム
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)も、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、食欲不振などに用いられる処方です。一方、手引きでは体力に関わらず使用できるとされます。今回の問題では、「体力中等度以下」と「便が硬く塊状」という組合せが、麻子仁丸を見分けるポイントです。
FAQ
便秘の症状が並んでいたら、症状の数で処方を選べばよいですか?
症状の数だけでは決められません。体力の区分や、便の状態、下腹部痛の有無など、処方ごとの特徴を組み合わせて判断します。
症状の数だけでは決められません。体力の区分や、便の状態、下腹部痛の有無など、処方ごとの特徴を組み合わせて判断します。
体力の区分は、適応症状と別々に覚えるのですか?
処方名と「体力の区分」「特徴的な症状」をひと組にして覚えると、似た適応の処方を比べやすくなります。
処方名と「体力の区分」「特徴的な症状」をひと組にして覚えると、似た適応の処方を比べやすくなります。
関連キーワード: 麻子仁丸、便秘、体力の区分、漢方処方製剤、大黄甘草湯

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
