登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問37
問題文
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a チキジウム臭化物には、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。
b ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
c ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがある。
d パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり、眼圧を上昇させる作用はない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
チキジウム・ブチルスコポラミン・ロートエキスの注意点と、パパベリンの眼圧上昇作用を区別します。
正しい組合せは3です。記述は、a正・b正・c正・d誤となります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」のIII-3「胃腸鎮痛鎮痙薬」です。
解法ステップ
- チキジウム臭化物に関するaは、抗コリン成分に共通する副作用を問う記述だと見ます。
- ブチルスコポラミン臭化物のbは、まれな重篤な副作用としてショックがあるかを確認します。
- ロートエキスのcは、成分の母乳への移行と乳児への影響を確認します。
- パパベリン塩酸塩のdは、「眼圧を上昇させる作用はない」という断定に注目します。手引きでは、眼圧を上昇させる作用があるとされています。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 チキジウム臭化物は抗コリン成分です。抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)は消化管だけに限られないため、口渇、便秘、排尿困難などが現れることがあります。
- b:正しいです。 ブチルスコポラミン臭化物では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)が起こることが知られています。
- c:正しいです。 ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行し、乳児の脈が速くなる(頻脈(ひんみゃく))おそれがあります。母乳を与える女性は、使用を避けるか、使用期間中の授乳を避ける必要があります。
- d:誤りです。
×「眼圧を上昇させる作用はない」→ ○「眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている」
パパベリン塩酸塩は抗コリン成分とは異なりますが、眼圧を上昇させる作用があります。
組合せでは、選択肢1はc・d、選択肢2はa・b、選択肢4はb、選択肢5はa・c・dの正誤が、正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 「抗コリン成分と異なる」と書かれていると、抗コリン成分に関係する注意点はすべて当てはまらないと思いがちです。パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではありませんが、眼圧を上昇させます。
- 「母乳中に移行する」という記述を、母親への影響と混同しないようにしましょう。ここで問われているのは、乳児の頻脈のおそれです。
- 「口渇・便秘・排尿困難」は、チキジウム臭化物だけに限った副作用ではなく、抗コリン成分に共通して現れることがあります。
補足コラム
パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて痙攣を鎮める成分です。抗コリン成分とは働き方が異なりますが、緑内障の人では症状を悪化させるおそれがあるため、使用前に医師または薬剤師への相談が必要です。
FAQ
緑内障に関係する注意があるのは、抗コリン成分だけですか?
いいえ。手引きでは、抗コリン成分のほか、パパベリン塩酸塩についても眼圧上昇による注意が示されています。成分の分類が異なっても、同じ注意点が出ることがあります。
いいえ。手引きでは、抗コリン成分のほか、パパベリン塩酸塩についても眼圧上昇による注意が示されています。成分の分類が異なっても、同じ注意点が出ることがあります。
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