登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問42
問題文
次の成分を含む一般用医薬品の外用痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
坐剤1個(1.75g)中:
成分 分量
リドカイン 60 mg
グリチルレチン酸 30 mg
アラントイン 20 mg
トコフェロール酢酸エステル 50 mg
a リドカインは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
b グリチルレチン酸は、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分である。
c アラントインは、痛みや痒みを和らげることを目的として配合される局所麻酔成分である。
d トコフェロール酢酸エステルは、出血を抑えることを目的として配合される止血成分である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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外用痔疾用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
リドカイン=局所麻酔成分、グリチルレチン酸=抗炎症成分、アラントイン=組織修復成分、トコフェロール酢酸エステル=血行促進成分です。
1が正解です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」のV-1「痔の薬」にある、外用痔疾用薬の配合成分の説明です。
解法ステップ
- 「リドカイン」と「ショック(アナフィラキシー)」の組合せを確認します。手引きでは、リドカインを含む坐剤(ざざい)で、まれに重篤な副作用としてショックが起こることがあるとされています。
- 「グリチルレチン酸」は、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分です。
- 「アラントイン」は組織修復成分、「トコフェロール酢酸エステル」は血行促進成分です。「局所麻酔」「止血」と説明されていたら、成分の分類が入れ替わっています。
- 組合せを照らすと、2はb・c・d、3はa、4はb・c、5はa〜dの正誤が合いません。すべて合うのは1です。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 リドカインは、痔に伴う痛みや痒みを和らげる局所麻酔成分です。リドカインを含む坐剤や注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがあります。
- b:正しいです。 グリチルレチン酸は、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分です。痔による肛門部(こうもんぶ)の炎症を和らげる目的で配合されることがあります。
- c:誤りです。 ×「アラントインは局所麻酔成分」→ ○「アラントインは組織修復成分」です。痔による肛門部の創傷の治癒を促す目的で用いられます。痛みや痒みを和らげる局所麻酔成分は、リドカインなどです。
- d:誤りです。 トコフェロール酢酸エステルは、血行促進を期待して配合されるビタミンEの成分です。出血を抑える止血成分ではありません。手引きで示される外用痔疾用薬の止血成分には、血管収縮作用による止血効果を期待する成分などがあります。
よくある誤解
- 「痛みや痒みを和らげる成分」と「創傷の治癒を促す成分」を混同しがちです。リドカインは局所麻酔成分、アラントインは組織修復成分です。
- トコフェロール酢酸エステルは「ビタミンE」ですが、名前から止血成分だと判断しないようにしましょう。この問題では、血行促進成分としての分類がポイントです。
- 「比較的緩和な抗炎症作用」という説明は、グリチルレチン酸に当てはまります。成分名と作用の組合せを入れ替えるひっかけに注意してください。
補足コラム
外用痔疾用薬では、成分の分類と目的をセットで覚えると整理しやすくなります。
- リドカイン:局所麻酔成分。痛みや痒みを和らげる。
- グリチルレチン酸:抗炎症成分。炎症を和らげる。
- アラントイン:組織修復成分。創傷の治癒を促す。
- トコフェロール酢酸エステル:血行促進成分。患部局所の血行を促す。
FAQ
坐剤は局所に使う薬なのに、全身への影響も考えるのですか?
はい。手引きでは、坐剤や注入軟膏の成分の一部が直腸粘膜(ちょくちょうねんまく)から吸収され、循環血流中に入りやすいことがあると説明されています。そのため、配合成分によっては全身的な影響にも注意が必要です。
はい。手引きでは、坐剤や注入軟膏の成分の一部が直腸粘膜(ちょくちょうねんまく)から吸収され、循環血流中に入りやすいことがあると説明されています。そのため、配合成分によっては全身的な影響にも注意が必要です。
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