登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問44
問題文
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされる。
選択肢
1:桂枝茯苓丸(正解)
2:温清飲
3:桃核承気湯
4:当帰芍薬散
5:四物湯
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桂枝茯苓丸の適応【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:比較的体力があり、下腹部痛や肩こり、のぼせと足冷えなどを伴う婦人の症状には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。
正解は1です。桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える人に用いられる処方です。月経不順や月経痛、更年期障害、血の道症のほか、打ち身、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびなども適応に含まれます。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬に関する漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- まず「比較的体力があり」に注目します。体力の区分が、選択肢を絞る手がかりになります。
- 次に「下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷え」を確認します。
- さらに、月経の症状だけでなく、しみ・湿疹・にきびなども並んでいる点を見ます。
- これらの特徴が一致する桂枝茯苓丸を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1 桂枝茯苓丸:適合します。
比較的体力があり、ときに下腹部痛や肩こり、のぼせて足冷えなどを訴える人に用いられます。問題文の体力の区分と特徴的な症状が一致します。 -
2 温清飲(うんせいいん):一致しません。
体力中等度で、皮膚がかさかさし、色つやが悪く、のぼせる人が手がかりになる処方です。問題文の「比較的体力があり」「下腹部痛や肩こりなど」という特徴の組合せとは異なります。 -
3 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):一致しません。
体力中等度以上で、のぼせや便秘がちな人などが見分ける手がかりです。問題文には、便秘がちなことは示されておらず、桂枝茯苓丸に特徴的な症状の組合せが示されています。 -
4 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):一致しません。
体力虚弱で、冷え症や貧血の傾向があり、疲れやすい人が目安です。問題文の「比較的体力があり」と体力の区分が反対です。 -
5 四物湯(しもつとう):一致しません。
桂枝茯苓丸とは体力の区分や適応の特徴が異なります。問題文の決め手である「比較的体力があり、下腹部痛やのぼせて足冷えなどを訴える」という記述には合いません。
よくある誤解
- 「のぼせ」と「足冷え」は同時に出ないと思う
この問題では、のぼせて足が冷えるという組合せが桂枝茯苓丸の特徴として示されています。片方だけで判断せず、記述全体を確認しましょう。 - 月経不順などの婦人科系の適応だけで選ぶ
複数の処方に似た適応があります。体力の区分と、下腹部痛・肩こり・頭重などの症状も合わせて見ます。 - 「比較的体力がある」を読み飛ばす
当帰芍薬散のように体力虚弱を目安とする処方との区別に、体力の区分が役立ちます。
補足コラム
漢方処方製剤は、似た適応があっても体力の区分と特徴的な症状の組合せで見分けます。
- 桂枝茯苓丸:比較的体力がある。下腹部痛、肩こり、のぼせて足冷えなど。
- 温清飲:体力中等度。皮膚のかさつきや色つやの悪さ、のぼせなど。
- 桃核承気湯:体力中等度以上。のぼせや便秘がちなことなど。
- 当帰芍薬散:体力虚弱。冷え症、貧血傾向、疲れやすさなど。
- 四物湯:桂枝茯苓丸とは体力の区分や特徴が異なる処方です。
FAQ
「血の道症」とは何ですか?
月経、妊娠、出産、更年期などに関連して起こる、精神面や体の不調を指す言葉です。更年期に限られない点も押さえておきましょう。
月経、妊娠、出産、更年期などに関連して起こる、精神面や体の不調を指す言葉です。更年期に限られない点も押さえておきましょう。
漢方処方の問題では、最初にどこを見るとよいですか?
まず体力の区分を確認し、その後に特徴的な症状を比べると、似た適応の処方を区別しやすくなります。
まず体力の区分を確認し、その後に特徴的な症状を比べると、似た適応の処方を区別しやすくなります。
関連キーワード: 桂枝茯苓丸、婦人薬、漢方処方製剤、体力の区分、血の道症

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