登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問45
問題文
鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある抗コリン成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。
b ロラタジンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。
c トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。
d クレマスチンフマル酸塩が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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鼻炎用内服薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
メチルエフェドリン塩酸塩は依存性に注意するアドレナリン作動成分であり、抗コリン成分ではありません。
正しい組合せは4です。記述は、aが誤り、b・c・dが正しい内容です。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の、鼻炎用内服薬の配合成分と主な副作用に関する項目です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、抗ヒスタミン成分の作用、抗炎症成分、依存性のある成分、服用後の運転操作に関する注意が示されています。
解法ステップ
- aの「抗コリン成分」に注目します。メチルエフェドリン塩酸塩の成分分類を確認します。
- bの「ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げる」は、抗ヒスタミン成分の説明と照らします。
- cは「皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる」という目的が、トラネキサム酸の説明と合うかを見ます。
- dは、クレマスチンフマル酸塩が抗ヒスタミン成分であることと、服用後の運転操作への注意を結び付けます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「依存性がある抗コリン成分」→ ○「依存性があるアドレナリン作動成分」
メチルエフェドリン塩酸塩は、鼻粘膜の充血を和らげる作用などを示すアドレナリン作動成分です。長期間にわたる連用で薬物依存につながるおそれはありますが、抗コリン成分ではありません。 -
b:正しい記述です。
ロラタジンは抗ヒスタミン成分です。肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体に反応するのを妨げ、ヒスタミンの働きを抑えます。 -
c:正しい記述です。
トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられます。 -
d:正しい記述です。
クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分です。抗ヒスタミン成分によって眠気が促されることがあるため、配合された内服薬を服用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けることとされています。 -
選択肢1(a正・b正・c正・d誤):誤りです。
aを正しいとしている点と、dを誤りとしている点が違います。aは成分分類が誤りで、dは正しい注意事項です。 -
選択肢2(a正・b正・c誤・d正):誤りです。
aを正しいとしている点と、cを誤りとしている点が違います。トラネキサム酸に関するcは正しい記述です。 -
選択肢3(a正・b誤・c正・d正):誤りです。
aを正しいとしている点と、bを誤りとしている点が違います。ロラタジンの作用を述べたbは正しい記述です。 -
選択肢4(a誤・b正・c正・d正):正しい組合せです。
aの成分分類だけが誤りで、b・c・dは正しい内容です。 -
選択肢5(a正・b正・c正・d正):誤りです。
aを正しいとしている点が違います。メチルエフェドリン塩酸塩は依存性に注意する成分ですが、抗コリン成分ではありません。
よくある誤解
- 「依存性がある」と「抗コリン成分」を結び付けてしまう誤りです。依存性があることと成分分類は別々に確認します。
- 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える一方で、眠気を促すことがあります。作用だけを覚えて、運転操作への注意を見落とさないようにしましょう。
- 「炎症を和らげる成分」と「ヒスタミンの働きを抑える成分」は、目的や分類を混同しないことが大切です。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンが受容体に反応するのを妨げます。一方、クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑える成分です。どちらもアレルギー症状に関係しますが、作用する段階が異なります。
FAQ
Q. 抗ヒスタミン成分で眠気が出るのはなぜですか?
A. ヒスタミンは、脳で覚醒の維持・調節にも関わっています。その働きが抑えられると、眠気が促されることがあります。
A. ヒスタミンは、脳で覚醒の維持・調節にも関わっています。その働きが抑えられると、眠気が促されることがあります。
Q. 鼻炎用内服薬でも、運転操作への注意が必要なのですか?
A. 内服薬の成分は吸収されて全身に作用することがあります。そのため、抗ヒスタミン成分を含む内服薬では、眠気に関する注意が必要です。
A. 内服薬の成分は吸収されて全身に作用することがあります。そのため、抗ヒスタミン成分を含む内服薬では、眠気に関する注意が必要です。
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