登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問46
問題文
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a ナファゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
b ケトチフェンフマル酸塩は、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。
c クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
d リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合される場合がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
5:(c、d)
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鼻炎用点鼻薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
覚える軸は、アドレナリン作動成分は血管を収縮させ、抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑え、リドカインは局所麻酔に用いられることです。
正しい組合せは4(b・d)です。b・dは正しく、a・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の鼻に用いる薬の項目です。
解法ステップ
- aの「血管を拡張」に注目します。鼻粘膜の充血や腫れを和らげるアドレナリン作動成分は、血管を収縮させます。
- cの「アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎にも有効」に注目します。クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には無効です。
- bの「ヒスタミンの働きを抑える」と、dの「鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える」は、手引きの説明と一致します。
- 正しいb・dの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a:誤り
×「血管を拡張」→ ○「血管を収縮」
ナファゾリン塩酸塩は、血管を収縮させて鼻粘膜の充血や腫れを和らげるアドレナリン作動成分です。血管を拡張させるという説明は逆です。 -
b:正しい
ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分です。ヒスタミン(アレルギー反応などに関わる体内物質)の働きを抑え、くしゃみや鼻汁などを緩和します。 -
c:誤り
×「アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎にも有効」→ ○「アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には無効」
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞(ヒスタミンを蓄える細胞)からのヒスタミンの遊離を抑える成分です。アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には無効です。 -
d:正しい
リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分(使った部分の感覚を抑える成分)です。鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑える目的で配合される場合があります。
組合せの確認
- 選択肢1(a・b):bは正しいですが、誤りのaを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢2(a・c):a・cはいずれも誤りで、正しいb・dを含みません。
- 選択肢3(b・c):bは正しいですが、誤りのcを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢4(b・d):正しいb・dの組合せです。
- 選択肢5(c・d):dは正しいですが、誤りのcを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 血管を「拡張」させると鼻づまりが和らぐと考えがちです。鼻粘膜の充血や腫れを和らげるアドレナリン作動成分は、血管を「収縮」させます。
- クロモグリク酸ナトリウムは、鼻炎なら原因を問わず使えると思いがちです。手引きでは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には無効とされています。
- 「有効」「無効」の主語を入れ替えるひっかけにも注意しましょう。cは「アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎」が対象になるかを問う記述です。
補足コラム
抗ヒスタミン成分とクロモグリク酸ナトリウムは、どちらもアレルギー症状に関わりますが、働きかける段階が異なります。抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑えます。一方、クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑えます。
FAQ
Q. 点鼻薬は鼻の中に使う薬なので、全身には影響しないのでしょうか?
A. 鼻粘膜から成分が吸収され、循環血液中に入ることで、全身的な影響が生じることがあります。
A. 鼻粘膜から成分が吸収され、循環血液中に入ることで、全身的な影響が生じることがあります。
Q. アドレナリン作動成分を過度に使うと、鼻づまりが悪化することがあるのはなぜですか?
A. 鼻粘膜の血管が反応しにくくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招くことがあるためです。
A. 鼻粘膜の血管が反応しにくくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招くことがあるためです。
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