登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問48
問題文
30歳女性が、目の充血があるため、次の成分の一般用医薬品の一般点眼薬を購入する目的で店舗を訪れた。
100mL中:
成分 分量
テトラヒドロゾリン塩酸塩 0.05 g
グリチルリチン酸二カリウム 0.25 g
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03 g
パンテノール 0.1 g
アスパラギン酸カリウム 1.0 g
(添加物として、ベンザルコニウム塩化物、pH調整剤等を含む。)
この点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a この医薬品には、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的としてテトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されている。
b この医薬品に配合されるアスパラギン酸カリウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されているアミノ酸成分である。
c この医薬品を点眼する際には、容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにする。
d この医薬品は、ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼することができる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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点眼薬の成分と使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
テトラヒドロゾリン塩酸塩は充血を抑え、アスパラギン酸カリウムは目の疲れを改善します。
正しい組合せは2です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の「点眼薬の成分」と「点眼薬の使用上の注意」です。
解法ステップ
- 「テトラヒドロゾリン塩酸塩」を見たら、目の充血を抑えるアドレナリン作動成分かを確認します。
- 「アスパラギン酸カリウム」は、目の疲れに用いられるアミノ酸成分です。
- 点眼時に容器の先端をまぶたやまつげに触れさせない、という衛生上の注意を確認します。
- コンタクトレンズ装着時は、使用可能と記載された製品でない限り点眼を避けます。これを手がかりに組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。結膜(けつまく)を通る血管を収縮させ、目の充血を取り除く目的で配合されます。 -
b 正しい
アスパラギン酸カリウムはアミノ酸成分です。新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果が期待されます。 -
c 正しい
点眼薬は通常、無菌的に製造されています。容器の先端が眼瞼(がんけん、まぶた)や睫毛(しょうもう、まつげ)に触れると、薬液に雑菌が混入する原因になります。先端を触れさせずに点眼します。 -
d 誤り
× ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できる → ○ 使用可能と記載されていない限り、装着したままの点眼は避ける
ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などがレンズに吸着することがあります。この製品にはベンザルコニウム塩化物が添加物として含まれているため、レンズを装着したまま使用できるとはいえません。
組合せの確認
- 1は、bを誤り・dを正しいとしており、どちらも正誤が逆です。
- 3は、cを誤りとしていますが、容器の先端をまぶたやまつげに触れさせない注意は正しいです。
- 4は、aを誤り・cを誤り・dを正しいとしており、3つの記述すべてが逆です。
- 5は、aを誤り・bを誤り・dを正しいとしており、3つの記述すべてが逆です。
よくある誤解
- **「目薬なら、どの製品もコンタクトレンズをつけたまま使える」**わけではありません。使用可能との記載があるかを確認します。
- **「容器の先端がまつげに触れても、薬液が出ていなければ問題ない」**とはいえません。汚染を防ぐため、先端を触れさせないことが大切です。
- **「アスパラギン酸カリウムは、充血を抑える成分」**ではありません。目の疲れを改善するアミノ酸成分として整理します。
補足コラム
点眼薬は結膜嚢(けつまくのう)に適用します。1滴の薬液は結膜嚢に入る量より多いため、何滴も続けて点眼しても効果が増すわけではありません。点眼時は1滴ずつ使い、容器の先端を目やまぶたに触れさせないようにします。
FAQ
Q. コンタクトレンズを装着したまま使える点眼薬もありますか?
A. あります。手引きでは、防腐剤を含まない1回使い切りタイプの中に、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがあるとされています。製品ごとの使用方法を確認します。
A. あります。手引きでは、防腐剤を含まない1回使い切りタイプの中に、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがあるとされています。製品ごとの使用方法を確認します。
Q. 点眼薬を家族で共用してもよいですか?
A. 共用は避けます。容器の先端がまつげなどに触れて薬液が汚染されている可能性があるためです。
A. 共用は避けます。容器の先端がまつげなどに触れて薬液が汚染されている可能性があるためです。
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