登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問50
問題文
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 分子内にステロイド骨格を持たない非ステロイド性抗炎症成分として、デキサメタゾンがある。
b ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがある。
c フェルビナクを主薬とする外皮用薬は、皮膚感染症に対して効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなるおそれがある。
d インドメタシンを主薬とする外皮用薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性にも使用を推奨できる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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外皮用薬の抗炎症成分【登録販売者解説】
正解の理由
デキサメタゾンはステロイド性、ケトプロフェンは光線過敏症に注意、フェルビナクは皮膚感染症を治さず、妊婦には外用NSAIDsの使用を避けます。
組合せは3です。aは誤、bとcは正、dは誤です。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の皮膚に用いる薬に関する記載です。『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』では、非ステロイド性抗炎症成分の分類や、外用薬の注意点が説明されています。
解法ステップ
- aは「ステロイド骨格を持たない」と「デキサメタゾン」の組合せに注目します。デキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分です。
- bは「ケトプロフェン」と「紫外線による光線過敏症」が結び付いているかを確認します。
- cは、フェルビナクの外用薬に殺菌作用があるかを見ます。痛みや腫れを抑えても、皮膚感染症そのものには効果がありません。
- dは「妊婦にも使用を推奨できる」という部分を確認します。外用薬でも成分が吸収される可能性があり、妊婦などは使用を避けるべきとされています。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「非ステロイド性抗炎症成分として、デキサメタゾン」→ ○「ステロイド性抗炎症成分として、デキサメタゾン」
デキサメタゾンは、ステロイド骨格を持つステロイド性抗炎症成分です。非ステロイド性抗炎症成分と分類するのは誤りです。
記述b
紫外線により、ケトプロフェン配合外皮用薬の使用中や使用後しばらくしてから、重篤な光線過敏症が現れることがあります。そのため、使用中だけでなく、使用後もしばらく紫外線を避ける必要があります。
記述c
皮膚感染症への効果はなく、痛みや腫れを抑えることで、感染が自覚されにくくなるおそれがあります。これはフェルビナクなどの外用鎮痛消炎薬に関する注意点です。「痛みが軽くなること」と「感染症が治ること」は別です。
記述d
×「妊婦にも使用を推奨できる」→ ○「妊婦又は妊娠していると思われる女性は、使用を避けるべき」
外用薬でも、吸収された成分の一部が血液中に入る可能性があります。インドメタシンなどについては、胎児への影響を考慮して使用を避けるべきとされています。
組合せの確認
- 選択肢1は、aを正、cを誤、dを正としています。a・c・dの判定が合いません。
- 選択肢2は、aを正、cを誤としています。a・cの判定が合いません。
- 選択肢4は、cを誤、dを正としています。c・dの判定が合いません。
- 選択肢5は、bを誤としています。ケトプロフェンによる光線過敏症の記述は正しいため、bの判定が合いません。
よくある誤解
- デキサメタゾンを「炎症を抑える薬だから非ステロイド性」と考えるのは誤りです。抗炎症作用の有無ではなく、ステロイド骨格の有無で分類します。
- 外用薬は皮膚に使うため、全身への影響がないと思い込まないようにしましょう。成分の一部が吸収される可能性があります。
- 痛みや腫れが抑えられたことを、皮膚感染症が治ったことと取り違えないようにしましょう。
補足コラム
外用鎮痛消炎薬に使われる非ステロイド性抗炎症成分には、インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムなどがあります。これらは筋肉痛や関節痛などに用いられますが、殺菌作用はありません。痛みを抑える作用と、感染を治す作用を分けて覚えましょう。
FAQ
光線過敏症への注意は、使用中だけでよいですか?
いいえ。ケトプロフェン配合薬は、使用後もしばらく紫外線を避ける必要があります。
いいえ。ケトプロフェン配合薬は、使用後もしばらく紫外線を避ける必要があります。
外用薬を塗る量を増やせば、痛みを抑える効果も高まりますか?
手引きでは、外用の鎮痛消炎成分について、過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、安全性も確認されていないとされています。
手引きでは、外用の鎮痛消炎成分について、過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、安全性も確認されていないとされています。
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