登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問53
問題文
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的としての作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
配合成分 配合目的としての作用
a ジブカイン塩酸塩 齲蝕(むし歯)で露出した歯髄の知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。
b カルバゾクロム 歯肉炎、歯周炎(歯槽膿漏)の症状である口臭を抑える。
c オイゲノール 齲蝕(むし歯)部分での細菌の繁殖を抑える。
d 銅クロロフィリンナトリウム 炎症を起こした歯周組織の修復を促す。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:正、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ジブカイン塩酸塩=局所麻酔、カルバゾクロム=止血、オイゲノール=殺菌、銅クロロフィリンナトリウム=組織修復・口臭抑制です。
正しい組合せは2です。記述は、aが正、bが誤、cが正、dが正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「歯や口中に用いる薬」です。
解法ステップ
- 「ジブカイン塩酸塩」と「知覚神経の伝達を遮断」に注目します。歯痛薬の局所麻酔成分の説明と一致します。
- 「カルバゾクロム」は、歯肉炎に伴う口臭ではなく、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える成分です。
- 「オイゲノール」は、むし歯部分で細菌の繁殖を抑える目的と照らし合わせます。
- 「銅クロロフィリンナトリウム」は、組織修復に加えて口臭を抑える効果も期待されます。この組合せに合う選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a:正しい
ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分です。むし歯(齲蝕(うしょく))で露出した歯髄(しずい)を通る知覚神経の伝達を遮断し、痛みを鎮めます。
記述b:誤り
×(カルバゾクロムで口臭を抑える)→ ○(カルバゾクロムで出血を抑える)
カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織(ししゅうそしき)からの出血を抑える目的で配合されます。歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待されるのは、銅クロロフィリンナトリウムです。
記述c:正しい
オイゲノールは、むし歯部分で細菌の繁殖を抑える目的の成分です。「むし歯部分」と「細菌の繁殖を抑える」という組合せを確認します。
記述d:正しい
銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す成分です。歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待されます。
組合せの確認
- 選択肢1は、a・b・dを「誤・正・誤」としており、正しい正誤と異なります。
- 選択肢3は、bを「正」としている点が異なります。
- 選択肢4は、dを「誤」としている点が異なります。
- 選択肢5は、a・b・cを「誤・正・誤」としており、正しい正誤と異なります。
よくある誤解
- カルバゾクロムと銅クロロフィリンナトリウムの目的を入れ替える誤りに注意します。カルバゾクロムは出血、銅クロロフィリンナトリウムは組織修復や口臭抑制です。
- 「歯肉炎・歯周炎の症状」と書かれていても、成分ごとの目的は同じではありません。出血、口臭、組織修復など、作用を分けて覚えます。
- ジブカイン塩酸塩の作用を、むし歯そのものを治す作用と取り違えないようにします。ここで問われているのは、歯痛を一時的に鎮める働きです。
補足コラム
歯槽膿漏薬の内服薬では、成分の配合目的を整理すると覚えやすくなります。
- カルバゾクロム、フィトナジオン(ビタミンK1):出血を抑える目的
- 銅クロロフィリンナトリウム:歯周組織の修復、口臭抑制
- ビタミンC:歯周組織の修復を助け、毛細血管を強化して腫れや出血を抑える目的
FAQ
歯痛薬で痛みが和らいだら、むし歯が治ったと考えてよいですか?
いいえ。歯痛薬は痛みを応急的に鎮めるもので、むし歯を修復するものではありません。手引きでは、歯痛について歯科診療を受けることが基本とされています。
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