戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問71


問題文

内服薬の有効成分の吸収に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 内服薬のほとんどは、その有効成分が消化管の中でも主に大腸で吸収される。 b 消化管からの有効成分の吸収は、一般に、濃度の低い方から高い方へ能動的に取り込まれる現象である。 c 有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。 d 全身作用を目的としない内服薬の中には、有効成分が消化管で吸収されて循環血液中に移行することで、好ましくない作用を生じるものもある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤

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内服薬の有効成分の吸収【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:内服薬の有効成分は主に小腸で、濃度の高い方から低い方へ受動的に吸収されます。
正しい組合せは2です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の「薬の生体内運命・有効成分の吸収」です。

解法ステップ

  1. 「主に大腸」という部位に注目します。手引きでは、内服薬の有効成分は主にどこで吸収されるとされているかを確認します。
  2. 「低い方から高い方へ」「能動的」という組合せを確認します。吸収の向きと方法の両方が手引きどおりかを見ます。
  3. cは「吸収量や吸収速度」、dは「全身作用を目的としない内服薬」に注目し、それぞれ手引きの説明と照らします。

選択肢別の誤答解説

  • a
    × 主に大腸 → ○ 主に小腸
    内服薬の有効成分は、消化管の中でも主に小腸で吸収されます。「大腸」と「小腸」の入れ替えに注意してください。この記述を正としている1・4・5は誤りです。
  • b
    × 濃度の低い方から高い方へ能動的に取り込まれる → ○ 濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散する
    受動的拡散とは、成分が濃い側から薄い側へ自然に広がることです。記述は「濃度の向き」と「吸収の方法」の両方が逆です。この記述を正としている1・4は誤りです。
  • c
    消化管内容物や他の医薬品の作用によって、有効成分の吸収量や吸収速度は影響を受けます。したがって、この記述は正しいです。この記述を誤りとしている3・4は誤りです。
  • d
    全身作用を目的としない内服薬でも、消化管を通過する間に有効成分が吸収され、循環血液中に移行することがあります。その結果、好ましくない作用(副作用)が生じることがあるため、この記述は正しいです。この記述を誤りとしている4・5は誤りです。

よくある誤解

  • 「消化管で吸収される」とあるため、胃や大腸が中心だと思い込むことがあります。手引きで押さえる部位は主に小腸です。
  • 「能動的」という言葉から、成分が濃度の低い側から高い側へ移動すると考えがちです。この問題では、高い方から低い方へ受動的に拡散するのがポイントです。
  • 全身作用を目的としない内服薬は、絶対に吸収されないと思い込むのも誤りです。消化管内で作用する薬でも、結果的に吸収される場合があります。

補足コラム

錠剤などは、吸収される前に消化管内で崩壊し、有効成分が溶け出す必要があります。多くは胃で有効成分が溶け出しますが、溶け出す場所と、主に吸収される場所は別です。腸溶性製剤のように、胃で溶け出さないように作られた製剤もあります。

FAQ

Q. 有効成分が胃で溶け出すなら、胃で吸収されるのですか?
A. いいえ。溶け出すことと吸収されることは別です。一般に、内服薬の有効成分は主に小腸で吸収されます。
Q. 吸収速度が変わると、薬の作用にも影響しますか?
A. 有効成分が吸収される速さや量は、薬の作用に関わる要素です。そのため、消化管内容物や他の医薬品の作用が吸収に影響することがあります。

関連キーワード: 小腸、受動的拡散、消化管吸収、全身作用、局所作用
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