戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問76


問題文

精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品の副作用として現れる精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限って発生する。 b 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう十分注意することが必要である。 c 医薬品の副作用による無菌性髄膜炎では、早期に原因医薬品の使用を中止した場合でも、予後不良となることがほとんどである。 d 医薬品の副作用による無菌性髄膜炎は、過去に軽度の症状を経験した人の場合、再度、同じ医薬品を使用することにより再発し、急激に症状が進行する場合がある。

選択肢

1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤

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精神神経系の副作用【登録販売者解説】

正解の理由

精神神経症状は通常の用法・用量でも起こり、眠気と無菌性髄膜炎には適切な注意が必要です。
正しい組合せは2です。aは誤、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の精神神経系に現れる副作用です。

解法ステップ

  1. aの「不適正な使用がなされた場合に限って」に注目します。副作用が起こる条件を限定する断定表現です。
  2. bは「眠気」と「乗物・危険な機械類の運転操作」の注意を結び付けて判断します。
  3. cとdは、無菌性髄膜炎の経過を比べます。「早期に中止した場合」と「再度、同じ医薬品を使用した場合」の違いがポイントです。

選択肢別の誤答解説

  • a:誤り
    ×「不適正な使用がなされた場合に限って」→ ○「不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある」
    精神神経症状は、大量服用や長期連用などの不適正な使用だけで起こるのではありません。通常の使い方でも現れることがあります。aを正としている選択肢4・5は、この点が誤りです。
  • b:正しい
    眠気によって注意力が低下すると、事故につながるおそれがあります。そのため、眠気を催すことが知られている医薬品を使った後は、乗物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう注意が必要です。bを誤としている選択肢3・5は誤りです。
  • c:誤り
    ×「予後不良となることがほとんど」→ ○「速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんど」
    無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、髄液に細菌が検出されない髄膜炎です。医薬品が原因の場合、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、予後は比較的良好であることがほとんどです。ただし、重篤な後遺症が残った例も報告されています。cを正としている選択肢1・5は、この点が誤りです。
  • d:正しい
    過去に軽い症状を経験した人でも、同じ医薬品を再び使用すると再発し、急激に症状が進行する場合があります。dを誤としている選択肢1・4は誤りです。

よくある誤解

  • 「限って」「必ず」などの断定を見落とすこと:aは、不適正な使用の場合だけに限定している点が誤りです。
  • 「予後不良」と「予後は比較的良好」の取り違え:cは、早期に原因医薬品を中止した場合の経過を逆にしています。
  • 「一度軽かったから、次も軽い」と考えること:dでは、再使用によって急激に進行する可能性が問われています。

補足コラム

無菌性髄膜炎は、細菌が検出されない髄膜炎です。多くはウイルスが原因と考えられていますが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用などでも生じることがあります。医薬品の副作用が原因の場合は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチなどの基礎疾患がある人で発症リスクが高いとされています。

FAQ

「無菌性」は、症状が軽いという意味ですか?
いいえ。「髄液に細菌が検出されない」という意味で、重症度を示す言葉ではありません。

関連キーワード: 精神神経症状、眠気、運転操作、無菌性髄膜炎、予後、再発
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