登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問78
問題文
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
b 医薬品の副作用による間質性肺炎は、一般的に、医薬品の使用開始から数か月後に発症することが多い。
c 医薬品の副作用による間質性肺炎は、かぜや気管支炎の症状と明らかに異なるため、区別がつきやすい。
d 医薬品の副作用による喘息の症状は、時間とともに悪化し、顔面の紅潮や目の充血、吐きけ、腹痛、下痢等を伴うこともある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
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呼吸器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
間質性肺炎は肺の「間質」の炎症で、初期症状はかぜと見分けにくく、医薬品による喘息では症状が悪化して全身症状を伴うことがあります。
正しい組合せは 4 です。a・b・cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、手引きの第2章「人体の働きと医薬品」の「呼吸器系に現れる副作用」です。なお、根拠となる資料は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』です。
正しい組合せは 4 です。a・b・cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、手引きの第2章「人体の働きと医薬品」の「呼吸器系に現れる副作用」です。なお、根拠となる資料は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』です。
解法ステップ
- aの「細菌に感染して炎症」という部分を確認します。これは間質性肺炎ではなく、通常の肺炎の説明です。
- bの「数か月後に発症することが多い」と、cの「区別がつきやすい」は、発症時期と初期症状の特徴に照らして判断します。
- dは「時間とともに悪化」「顔面の紅潮や吐きけ、下痢等」という症状の組合せに注目します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症」→ ○「肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症」
気管支や肺胞が細菌に感染して炎症を起こすのは、通常の肺炎の説明です。間質性肺炎では、肺胞と毛細血管の間にある組織が炎症を起こし、ガス交換の効率が低下します。 -
b 誤り
×「使用開始から数か月後に発症することが多い」
医薬品による間質性肺炎は、使用開始から比較的早い時期に発症することが多い一方、長期間使用した後に発症することもあります。「数か月後が多い」と決めつけるのは誤りです。 -
c 誤り
×「かぜや気管支炎の症状と明らかに異なるため、区別がつきやすい」→ ○「初期症状はかぜの諸症状と区別が難しい」
咳や息切れなどが、かぜの症状と似ていることがあります。症状が悪化した場合には注意が必要です。 -
d 正しい
医薬品による喘息では、症状が時間とともに悪化し、顔面の紅潮、目の充血、吐きけ、腹痛、下痢などを伴うことがあります。記述の内容は手引きに沿っています。
組合せの確認:
- 1はa・b・dの正誤が異なります。
- 2はb・c・dの正誤が異なります。
- 3はcの正誤が異なります。
- 4はa誤・b誤・c誤・d正で一致します。
- 5はa・dの正誤が異なります。
よくある誤解
- 「肺炎」という言葉から、間質性肺炎も細菌感染によるものだと考えてしまうことがあります。原因となる場所の違いに注目しましょう。
- 「使用後しばらくたってから起きることもある」を、「数か月後に起きることが多い」と読み替えるのは誤りです。まれな場合があることと、一般的な発症時期は分けて考えます。
- 「症状がかぜに似ている」を「かぜとは明らかに違う」と反対に書き換えるひっかけに注意してください。
補足コラム
通常の肺炎では気管支や肺胞の細菌感染が説明の中心ですが、間質性肺炎では肺胞と毛細血管を支える組織の炎症が中心です。場所の違いを押さえると、aのような取り違えを見抜きやすくなります。
医薬品による喘息の原因には、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬などがあります。内服薬だけでなく、坐薬や外用薬でも誘発されることがあります。
FAQ
医薬品による喘息は、飲み薬でだけ起こるのですか?
いいえ。手引きでは、坐薬や外用薬でも誘発されることがあるとされています。
いいえ。手引きでは、坐薬や外用薬でも誘発されることがあるとされています。
間質性肺炎と通常の肺炎は、どちらも肺に炎症が起きるのですか?
どちらも肺に関係する炎症ですが、炎症が起きる場所が異なります。間質性肺炎では、肺胞と毛細血管を支える組織が炎症を起こします。
どちらも肺に関係する炎症ですが、炎症が起きる場所が異なります。間質性肺炎では、肺胞と毛細血管を支える組織が炎症を起こします。
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