登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問79
問題文
循環器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a うっ血性心不全とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。
b 不整脈の種類によっては失神(意識消失)することもあり、その場合には自動体外式除細動器(AED)の使用を考慮するとともに、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。
c 医薬品の副作用としての不整脈は、代謝機能の低下によってその発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。
d 高血圧や心臓病等、循環器系疾患の診断を受けている人は、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品を使用してはならない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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循環器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:うっ血性心不全は血液を十分に送り出せない状態、不整脈は心臓の拍動リズムの異常です。
正しい組合せは3です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の「循環器系に現れる副作用」です。
正しい組合せは3です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の「循環器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「心臓の拍動リズムが乱れる」に注目します。これは、うっ血性心不全の説明かどうかを確認します。
- bは「失神」と「AEDの使用を考慮」「直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診」の組合せを見ます。
- cは「代謝機能の低下」と「腎機能・肝機能・併用薬との相互作用」が結び付いているかを確認します。
- dは対象者が「循環器系疾患の診断を受けている人」であることと、使用してはならない医薬品の範囲を確かめます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「うっ血性心不全=心臓の拍動リズムが乱れる病態」→ ○「全身が必要とする量の血液を心臓から送り出せず、肺に血液が貯留する疾患」
心筋の自動性や興奮伝導の異常で拍動リズムが乱れるという説明は、うっ血性心不全の説明と取り違えています。うっ血性心不全(うっけつせいしんふぜん)と不整脈(ふせいみゃく)は、別の状態です。 -
b:正しい
不整脈(ふせいみゃく)の種類によっては、失神(しっしん。意識を失うこと)が起こる場合があります。その場合は、危険な不整脈の可能性を考え、自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき。AED)の使用を考慮するとともに、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要があります。 -
c:正しい
代謝機能の低下により、不整脈が起こるリスクが高まることがあります。そのため、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用に注意するという記述は適切です。 -
d:正しい
高血圧や心臓病など、循環器系疾患の診断を受けている人は、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品を使用してはならないとされています。ただし、循環器系疾患がある人はすべての医薬品を使用できない、という意味ではありません。
よくある誤解
- 「心臓の異常」をひとまとめにする:拍動リズムの乱れと、心臓から血液を十分に送り出せない状態は、別の概念です。
- 「失神することもある」を軽く見る:不整脈による失神では、危険な状態の可能性があるため、AEDや救急対応に関する記述が重要です。
- 対象者を広げすぎる:dは循環器系疾患のある人全員に一律で禁止する話ではなく、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品について述べています。
補足コラム
医薬品の使用上の注意には、使用してはならない場合のほかに、「相談すること」として注意喚起されている場合があります。手引きでは、使用禁忌となっていなくても、使用する人の状態に応じて使用の可否を慎重に判断すべき医薬品があるとしています。「使用してはならない」と「使用前に相談が必要」を区別しましょう。
FAQ
Q. 不整脈があれば、いつでもAEDを使用するという意味ですか?
A. いつでも使用するということではありません。失神が起きた場合には、危険な不整脈の可能性を考え、AEDの使用を考慮するという記述です。
A. いつでも使用するということではありません。失神が起きた場合には、危険な不整脈の可能性を考え、AEDの使用を考慮するという記述です。
Q. 循環器系疾患の診断を受けている人は、すべての一般用医薬品を使えませんか?
A. すべての医薬品が対象ではありません。心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品について、使用してはならないとされています。
A. すべての医薬品が対象ではありません。心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品について、使用してはならないとされています。
関連キーワード: うっ血性心不全、不整脈、失神、AED、循環器系の副作用、医薬品の相互作用

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