登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問80
問題文
感覚器系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a コリン作動成分が配合された医薬品によって、眼圧が上昇することがある。
b 眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐等の症状が現れることもある。
c 高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して視野欠損といった視覚障害に至るおそれがあるが、この症状は可逆的である。
d 瞳の拡大(散瞳)を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けなければならない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
5:(c、d)
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眼圧上昇と散瞳【登録販売者解説】
正解の理由
コリン作動ではなく抗コリン作用が眼圧上昇に関係し、高眼圧による視覚障害は不可逆的で、散瞳後は運転操作を避けます。
正しい記述は b・d であり、組合せは選択肢4です。a・cは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の、感覚器系に現れる副作用に関する項目です。
解法ステップ
- aの「コリン作動成分」に注目します。手引きでは、眼圧上昇に関係する成分として「抗コリン作用がある成分」が示されています。
- cの「可逆的」は、高眼圧を長時間放置したときの視覚障害についての説明と合うか確認します。
- bの頭痛・吐きけ・嘔吐と、dの散瞳後の運転操作に関する注意を確認します。
- 正しい記述がb・dと分かれば、その組合せである4に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×(コリン作動成分)→ ○(抗コリン作用がある成分)
眼房水(がんぼうすい)は、眼球内を満たす液体です。その排出が妨げられると眼圧が上昇することがあり、手引きでは抗コリン作用がある成分による眼圧上昇が示されています。 -
b:正しい
眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐などが現れることがあります。眼の症状だけでなく、全身に関わる症状が現れる点も押さえましょう。 -
c:誤り
×(可逆的)→ ○(不可逆的)
高眼圧を長時間放置すると、視神経(ししんけい)が損傷し、視野欠損(しやけっそん)や失明などの視覚障害に至るおそれがあります。手引きでは、この視覚障害は「不可逆的」とされています。 -
d:正しい
散瞳(さんどう)とは、瞳が拡大することです。散瞳によって異常なまぶしさや目のかすみが現れることがあり、運転操作中などに生じると事故につながるおそれがあるため、散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けます。
組合せの確認
- 選択肢1(a、b):bは正しいですが、誤りのaを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢2(a、c):a・cはいずれも誤りで、正しいb・dを含みません。
- 選択肢3(b、c):bは正しいですが、誤りのcを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢5(c、d):dは正しいですが、誤りのcを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 「コリン作動」と「抗コリン作用」を取り違えやすいです。眼圧上昇について問われたら、手引きにある「抗コリン作用」に注目します。
- 「視覚障害は回復する」と思い込みやすいですが、高眼圧を長時間放置した場合の障害は「不可逆的」です。
- 運転操作を避ける注意は、眠気だけが理由ではありません。散瞳による異常なまぶしさや目のかすみも関係します。
補足コラム
眼圧上昇では、眼痛や眼の充血、急激な視力低下が現れることがあります。また、頭痛や吐きけ・嘔吐を伴う場合もあります。高眼圧が続くと視神経が損傷するおそれがあるため、眼圧上昇に伴う視覚障害は「長時間放置すると不可逆的になり得る」と整理しておきましょう。
FAQ
散瞳による運転操作の注意は、眠気がなくても必要ですか?
はい。散瞳による異常なまぶしさや目のかすみが運転操作中に現れると、事故につながるおそれがあります。眠気がない場合でも、散瞳を生じる可能性のある成分に関する注意が必要です。
はい。散瞳による異常なまぶしさや目のかすみが運転操作中に現れると、事故につながるおそれがあります。眠気がない場合でも、散瞳を生じる可能性のある成分に関する注意が必要です。
関連キーワード: 抗コリン作用、眼圧上昇、眼房水、散瞳、不可逆的視覚障害

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