登録販売者 2024年 中国・四国 問08
問題文
医薬品の不適切な使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤り、副作用につながることがある。
b 便秘や不眠、頭痛など不快な症状が続くために、長期にわたり連用していても、指示どおりの量の医薬品を使用する場合は、精神的な依存はおこらない。
c 医薬品をみだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取するといった乱用の繰り返しによって慢性的な臓器障害等を生じることはない。
d 薬物依存とは、ある薬物の精神的な作用を体験するために、その薬物を連続的、あるいは周期的に摂取することへの強迫(欲求)を常に伴っている行動等によって特徴づけられる精神的・身体的な状態をいう。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、c)
5:(c、d)
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不適正使用と薬物依存【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:指示どおりの量でも長期連用で精神的な依存が起こることがあり、乱用の繰り返しは慢性的な臓器障害につながるおそれがあります。
3の組み合わせ(a、d)が正しいです。aは正しく、dも薬物依存の説明として正しい記述です。一方、bとcは「依存は起こらない」「臓器障害は生じない」と断定している点が誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「不適正な使用と副作用」です。
解法ステップ
- aの「人体に直接使用されない医薬品」に注目します。人体に直接使わないものでも、誤解や認識不足による使い方の誤りが健康への影響につながることがあります。
- bの「指示どおりの量」と「依存はおこらない」を分けて読みます。指示どおりの量でも、長期連用による精神的な依存は起こり得ます。
- cの「臓器障害等を生じることはない」は、乱用を繰り返した場合の影響と合いません。
- dは、薬物を繰り返し摂取したいという強い欲求を伴う状態の説明です。aとdを含む組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい
人体に直接使用しない医薬品でも、使う人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤り、副作用につながることがあります。「人体に直接使わないなら、人の健康には関係しない」と考えないことが大切です。 -
b:誤り
×「精神的な依存はおこらない」→ ○「長期連用により精神的な依存がおこることがある」
指示どおりの量であっても、便秘や不眠、頭痛などの不快な症状を抑えるために長く連用することで、精神的な依存が起こることがあります。「指示どおりの量なら依存しない」という決めつけはできません。 -
c:誤り
×「慢性的な臓器障害等を生じることはない」→ ○「慢性的な臓器障害等を生じるおそれもある」
医薬品を本来の目的以外に使ったり、他の医薬品や酒類などとみだりに一緒に摂取したりする乱用は、急性中毒の危険を高めます。さらに、乱用を繰り返すと慢性的な臓器障害などにつながるおそれがあります。 -
d:正しい
薬物依存とは、薬物の精神的な作用を体験するため、その薬物を連続的または周期的に摂取したいという強い欲求を伴う状態です。記述は、手引きに示された薬物依存の説明に沿っています。
組み合わせで確認すると、1(a、b)は誤りのbを含み、dを含みません。2(a、c)は誤りのcを含み、dを含みません。4(b、c)は誤りのbとcを含み、正しいaとdを含みません。5(c、d)は誤りのcを含み、正しいaを含みません。したがって、正しい記述a・dの組である3が該当します。
よくある誤解
- 「指示どおりの量なら、長く使っても依存しない」
「指示どおりの量」と「長期連用による依存の可能性」を切り離して考えます。bは「依存はおこらない」という断定が誤りです。 - 「乱用による害は、急性中毒だけ」
急性中毒だけでなく、繰り返しの乱用による慢性的な臓器障害なども問われます。cの「生じることはない」に注意します。 - 「人体に直接使わない医薬品は、健康への影響がない」
使用する人の誤解や判断の誤りによって、健康への影響が生じる場合があります。
補足コラム
手引きでは、依存性は依存を形成する性質、習慣性は明確な依存を形成するほどではないものの、習慣的な使用につながりやすい性質と説明されています。また、薬物乱用や薬物依存は違法薬物だけでなく、一般用医薬品によっても生じ得ます。
FAQ
Q. 薬物依存は、違法薬物を使った場合に限られますか?
A. いいえ。一般用医薬品でも、乱用や依存につながることがあります。
A. いいえ。一般用医薬品でも、乱用や依存につながることがあります。
Q. 「習慣性」と「依存性」は同じ意味ですか?
A. 同じではありません。習慣性は習慣的な使用につながりやすい性質で、依存性は依存を形成する性質です。
A. 同じではありません。習慣性は習慣的な使用につながりやすい性質で、依存性は依存を形成する性質です。
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