登録販売者 2024年 中国・四国 問105
問題文
アレルギー症状を訴えて、ジフェンヒドラミン塩酸塩が配合された内服薬を購入しようとしている30歳女性に対する登録販売者の説明内容として、正しいものはどれか。
選択肢
1:眠気が現れることはありませんので、服用後、車の運転をしても差支えありません。
2:牛乳アレルギーの方は服用できません。
3:授乳中の場合は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。(正解)
4:成分の過量摂取となるため、コーヒーやお茶と同時に服用しないでください。
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ジフェンヒドラミンの授乳時注意【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:ジフェンヒドラミンの内服薬は眠気と運転操作に注意し、授乳中は服用を避けるか、服用する場合は授乳を避けます。
3が正しいです。ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分(アレルギー反応に関わるヒスタミンの働きを抑える成分)です。吸収された成分の一部が乳汁(にゅうじゅう)に移り、乳児に昏睡(こんすい)を起こすおそれがあるため、授乳中は服用を避けるか、服用する場合は授乳を避けるよう説明します。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「してはいけないこと」です。
解法ステップ
- 問題文の成分名「ジフェンヒドラミン塩酸塩」に注目します。
- 「授乳中」という条件から、乳汁への移行と乳児への影響に関する注意を確認します。
- 選択肢の「服用しないか、服用する場合は授乳を避ける」が手引きの注意と一致するかを見ます。
選択肢別の誤答解説
-
1:誤りです。
×「眠気が現れることはありません」→ ○抗ヒスタミン成分を含む内服薬では、眠気が現れることがあります。服用後は、乗物や機械類の運転操作を避けます。 -
2:誤りです。
牛乳アレルギーを理由に、この成分の内服薬を一律に服用できないとする説明は、手引きに示されたジフェンヒドラミンの注意事項とは異なります。成分名と注意対象を結び付けて判断します。 -
3:正しいです。
授乳中は服用を避けるか、服用する場合は授乳を避けます。成分の一部が乳汁に移り、乳児に昏睡を起こすおそれがあるためです。 -
4:誤りです。
コーヒーやお茶との同時服用によって、ジフェンヒドラミン塩酸塩が過量摂取になるという説明ではありません。ここでは、成分の過量摂取ではなく、授乳中の使用に関する注意が問われています。
よくある誤解
- 「眠気が現れることはありません」のように、注意事項を正反対にする書き換えに注意します。抗ヒスタミン成分を含む内服薬では、眠気と運転操作の注意を確認します。
- 「授乳中は服用しない」と「服用するなら授乳を避ける」は、どちらか一方を選ぶ形の注意です。後半だけを読み落とさないようにします。
- コーヒーやお茶との飲み合わせの話に置き換えられても、成分名に関係する正式な注意事項と混同しないことが大切です。
補足コラム
手引きでは、運転操作を避ける注意は、眠気などによる事故を防ぐためのものです。一方、授乳に関する注意は、成分が乳汁へ移行して乳児に影響するおそれがあるためです。どちらも使用上の注意の「してはいけないこと」に関わる内容ですが、避ける理由は異なります。
FAQ
抗ヒスタミン成分は、なぜ眠気につながるのですか?
ヒスタミンは体内でさまざまな働きをする物質です。抗ヒスタミン成分がその働きを抑えると、眠気が促されることがあります。
ヒスタミンは体内でさまざまな働きをする物質です。抗ヒスタミン成分がその働きを抑えると、眠気が促されることがあります。
授乳中の注意は、薬の箱でも確認できますか?
「授乳中は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」など、使用上の注意のうち重要な内容は、外箱等にも記載されることがあります。
「授乳中は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」など、使用上の注意のうち重要な内容は、外箱等にも記載されることがあります。
関連キーワード: ジフェンヒドラミン塩酸塩、抗ヒスタミン成分、授乳中、乳汁移行、眠気、運転操作

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