登録販売者 2024年 中国・四国 問107
問題文
一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、心臓に負担をかけ、心臓病を悪化させるおそれがあるため、「心臓病の診断を受けた人」は「相談すること」とされている。
b ピレンゼピン塩酸塩水和物は、目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」とされている。
c サリチル酸ナトリウムは、外国において、ライ症候群の発症との関連性が示唆されているため、「15歳未満の小児」は「服用しないこと」とされている。
d アセトアミノフェンは、けいれんを誘発するおそれがあるため、「けいれんを起こしたことがある小児」は「服用しないこと」とされている。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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添付文書の成分別注意【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:スコポラミン・ピレンゼピン・サリチル酸ナトリウムは記載どおり、けいれん歴のある小児への注意成分はアセトアミノフェンではありません。
組合せが合うのは4です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、相談すること・してはいけないことに関する記載です。
解法ステップ
- aの「スコポラミン臭化水素酸塩水和物」と「心臓病の診断を受けた人」の組合せを確認します。
- bでは「ピレンゼピン塩酸塩水和物」と、運転操作に関する注意を確認します。
- cは「サリチル酸ナトリウム」と「15歳未満」、ライ症候群との関連に注目します。
- dは成分名を確認します。けいれんを誘発するおそれがある成分として挙げられているものと、アセトアミノフェンを取り違えていないかが判断の鍵です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン成分(副交感神経の働きを抑える成分)です。心臓病の診断を受けた人は、使用前に相談する対象として扱われます。問題文の「心臓に負担をかけ、心臓病を悪化させるおそれがある」という説明も、記載内容に合っています。 -
b 正しいです。
ピレンゼピン塩酸塩水和物では、目のかすみや異常なまぶしさが生じることがあります。そのため、服用後は乗物や機械類の運転操作をしないよう注意します。眠気があるかどうかだけで判断せず、見え方の変化にも注意が必要です。 -
c 正しいです。
サリチル酸ナトリウムは、15歳未満の小児に使用しないこととされる成分の一つです。外国でライ症候群の発症との関連性が示唆されていることが理由です。 -
d 誤りです。
×(アセトアミノフェン)→ ○(テオフィリン、アミノフィリン水和物)
けいれんを誘発するおそれがある成分として、手引きに挙げられているのはテオフィリンやアミノフィリン水和物です。アセトアミノフェンと取り違えないようにしましょう。また、けいれんを起こしたことがある小児への注意は、「服用しないこと」ではなく、使用前に相談する注意として整理します。
よくある誤解
- 目のかすみの注意は、眠気のある成分だけに当てはまると思い込むことがあります。bは、目のかすみや異常なまぶしさが運転操作の注意につながる例です。
- ライ症候群との関連は、特定の1成分だけの注意と思い込まないようにしましょう。cのサリチル酸ナトリウムも、15歳未満の小児への注意対象です。
- けいれんの注意対象成分を、解熱鎮痛成分と混同するのがdのひっかけです。成分名を正確に照合しましょう。
補足コラム
サリチル酸ナトリウムのほか、アスピリン、アスピリンアルミニウム、サリチルアミド、エテンザミドも、15歳未満の小児への注意対象として挙げられています。ライ症候群との関連が示唆されている成分群として、まとめて押さえておくと見分けやすくなります。
FAQ
ライ症候群との関連が示されていることは、どのような注意につながりますか?
この問題では、15歳未満の小児に対して、対象成分を「服用しないこと」とする注意につながっています。
この問題では、15歳未満の小児に対して、対象成分を「服用しないこと」とする注意につながっています。
「相談すること」と「服用しないこと」は、どう区別しますか?
「相談すること」は、使用前に専門家へ相談して適否を確認する注意です。「服用しないこと」は、指定された人などが服用を避ける注意です。成分名だけでなく、注意の区分も一緒に覚えましょう。
「相談すること」は、使用前に専門家へ相談して適否を確認する注意です。「服用しないこと」は、指定された人などが服用を避ける注意です。成分名だけでなく、注意の区分も一緒に覚えましょう。
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