登録販売者 2024年 中国・四国 問109
問題文
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:散剤やカプセル剤は変質しやすいため、冷蔵庫内に保管されるのが望ましい。
2:医薬品を旅行や勤め先等へ携行するために別の容器へ移し替えると、日時が経過して中身がどんな医薬品であったか分からなくなってしまうことがあり、誤用の原因となるおそれがある。(正解)
3:家庭内に小児がいる場合でも、病人が容易に手に取れる場所である枕元に医薬品を置いておくことが望ましい。
4:シロップ剤は、雑菌の繁殖等を生じる可能性は極めて低いが、取り出したときに室温との急な温度差で化学変化が起こるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。
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医薬品の保管・取扱い【登録販売者解説】
正解の理由
剤形に合った保管をし、医薬品を別の容器へ移し替えないことが基本です。
正しいのは2です。別の容器に移し替えると、時間がたって中身が何の医薬品か分からなくなり、誤用につながるおそれがあります。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の保管及び取扱い上の注意です。
解法ステップ
- 「冷蔵庫内に保管」という語句に注目します。冷蔵庫が適する剤形と、適さない剤形があります。
- 「小児がいる場合でも、枕元に置く」という記述は、小児の誤飲を防ぐ注意と照らします。
- 「別の容器へ移し替える」という記述は、誤用や品質への影響がないか確認します。中身が分からなくなるおそれがある記述が正しいと判断できます。
選択肢別の誤答解説
-
1:誤りです。
×「散剤やカプセル剤は冷蔵庫内に保管するのが望ましい」→ ○「錠剤、カプセル剤、散剤等は、冷蔵庫内での保管は不適当」
冷蔵庫から取り出したとき、室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあります。 -
2:正しいです。
旅行や勤め先へ持っていくために別の容器へ移すと、時間がたって中身が何の医薬品か分からなくなり、誤用の原因となるおそれがあります。移し替え先の容器が湿っていたり汚れていたりすると、品質が保たれないおそれもあります。 -
3:誤りです。
×「小児がいる場合でも、枕元に置いておくことが望ましい」→ ○「小児の手の届かないところに保管する」
小児が手に取りやすい場所や目につく場所に医薬品を置くと、誤飲につながるおそれがあります。病人の枕元も、置き場所として適切ではありません。 -
4:誤りです。
×「シロップ剤は雑菌の繁殖等を生じる可能性は極めて低い」→ ○「医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等を生じることがある」
シロップ剤などは変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管するのが望ましいとされています。「冷蔵庫内での保管は不適当」という部分も誤りです。
よくある誤解
- 「冷蔵庫なら、どの医薬品にもよい」と考えがちです。シロップ剤などは開封後の冷蔵保存が望ましい一方、錠剤・カプセル剤・散剤等は冷蔵庫での保管に適しません。
- 「持ち運びやすくするための移し替えなら問題ない」と考えがちです。中身が分からなくなり、誤用につながるおそれがあります。
- 「小児の手が届かなければ、目につく場所でもよい」と考えがちです。小児の目につく場所にも医薬品を置かないことが大切です。
補足コラム
保管の注意は、剤形によって見分けます。
- シロップ剤など:変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内での保管が望ましいです。
- 錠剤・カプセル剤・散剤等:冷蔵庫から出した際に湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当です。
また、保管条件は容器や包装にも記載されています。表示された保管上の注意を確認することも大切です。
FAQ
Q. いったん開封した医薬品は、表示された使用期限まで品質が保たれますか?
A. 使用期限は未開封の状態で保管した場合の期限です。開封後に品質がどの程度保たれるかは、包装や使用状況、保管状況などによって異なります。
A. 使用期限は未開封の状態で保管した場合の期限です。開封後に品質がどの程度保たれるかは、包装や使用状況、保管状況などによって異なります。
関連キーワード: 保管及び取扱い上の注意、冷蔵庫内での保管、誤用、小児の誤飲、シロップ剤、散剤

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