登録販売者 2024年 中国・四国 問12
問題文
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として70歳以上を「高齢者」としている。
b よくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。
c 持病(基礎疾患)を抱えていることが多いため、複数の一般用医薬品を長期にわたって服用することで副作用を防止できる。
d 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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高齢者の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
高齢者への配慮では、年齢の目安、情報提供の工夫、複数の医薬品によるリスク、飲み込みにくさを確認します。
4が正しい組み合わせです。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章の高齢者に関する項目です。
解法ステップ
- aの「70歳以上」に注目します。手引きで示される高齢者の目安と合っているかを確認します。
- bは「理解に時間がかかる」「細かい文字が見えづらい」という傾向と、情報提供への配慮が結びついているかを見ます。
- cは「複数の一般用医薬品を長期にわたって服用することで副作用を防止できる」という因果関係が正しいかを確認します。
- dは、嚥下障害(えんげしょうがい)によって内服薬を喉に詰まらせやすくなるという記述が合っているかを見ます。
選択肢別の誤答解説
a 誤り
× 70歳以上 → ○ 65歳以上
高齢者の目安は、70歳以上ではなく65歳以上です。ただし、年齢だけで副作用のリスクを一律に判断できるわけではありません。
× 70歳以上 → ○ 65歳以上
高齢者の目安は、70歳以上ではなく65歳以上です。ただし、年齢だけで副作用のリスクを一律に判断できるわけではありません。
b 正しい
医薬品の説明を理解するのに時間がかかったり、添付文書や製品表示の細かい文字を読み取りにくかったりする場合があります。そのため、情報提供や相談対応には特段の配慮が必要です。
医薬品の説明を理解するのに時間がかかったり、添付文書や製品表示の細かい文字を読み取りにくかったりする場合があります。そのため、情報提供や相談対応には特段の配慮が必要です。
c 誤り
× 複数の一般用医薬品を長期にわたって服用することで副作用を防止できる → ○ 複数の医薬品を長期間使用すると、副作用を生じるリスクが高くなる
高齢者は持病を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用で持病の症状が悪化したり、治療の妨げになったりする場合もあります。「複数・長期間」は、副作用を防ぐのではなく、リスクが高まる点に注意します。
× 複数の一般用医薬品を長期にわたって服用することで副作用を防止できる → ○ 複数の医薬品を長期間使用すると、副作用を生じるリスクが高くなる
高齢者は持病を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用で持病の症状が悪化したり、治療の妨げになったりする場合もあります。「複数・長期間」は、副作用を防ぐのではなく、リスクが高まる点に注意します。
d 正しい
喉の筋肉が衰え、飲食物を飲み込む力が弱くなる場合があります。内服薬を使う際に、薬を喉に詰まらせやすくなるという記述は正しいです。
喉の筋肉が衰え、飲食物を飲み込む力が弱くなる場合があります。内服薬を使う際に、薬を喉に詰まらせやすくなるという記述は正しいです。
よくある誤解
- 高齢者の目安を「70歳以上」と覚えてしまうことがあります。数字の書き換えに注意してください。
- 複数の医薬品を使うことが、持病の管理や副作用の防止につながると思い込むのは誤りです。手引きでは、複数の医薬品を長期間使用する場合は副作用のリスクが高いとされています。
- 高齢者にみられる傾向を、すべての人に必ず当てはまるものとして読むのも誤りです。個人差があり、年齢だけではリスクを一概に判断できません。
補足コラム
高齢者への配慮は、飲み込みやすさや文字の読みやすさだけではありません。手先の衰えで薬を容器や包装から取り出しにくい場合や、薬の取り違え・飲み忘れが起こりやすい場合もあります。必要に応じて、家族や介護関係者など周囲の人の理解や協力も大切です。
FAQ
高齢者にあたる年齢なら、副作用のリスクは一律に高いのですか?
一律ではありません。基礎体力や生理機能の衰えには個人差があるため、年齢だけでリスクの程度を決めることはできません。
一律ではありません。基礎体力や生理機能の衰えには個人差があるため、年齢だけでリスクの程度を決めることはできません。
高齢者の嚥下障害で気をつけるのは、薬を喉に詰まらせることだけですか?
手引きでは、副作用による口渇が誤嚥(ごえん:食べ物などが誤って気管に入ること)を誘発しやすくなる点にも注意が必要とされています。
手引きでは、副作用による口渇が誤嚥(ごえん:食べ物などが誤って気管に入ること)を誘発しやすくなる点にも注意が必要とされています。
関連キーワード: 高齢者、65歳以上、嚥下障害、誤嚥、副作用のリスク、情報提供、相談対応

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