登録販売者 2024年 中国・四国 問22
問題文
胃に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる。
b ペプシノーゲンは、胃酸によって脂質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
c 食道から送られてきた内容物が小腸へ送り出されるまでの胃内の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。
d 胃酸は、胃内を強酸性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目を果たしている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、c)
5:(c、d)
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胃の働きと胃液【登録販売者解説】
正解の理由
胃の適応性弛緩と胃酸の役割は正しく、ペプシンはタンパク質を消化します。
正しい組み合わせは3(a、d)です。各記述は、aが正しく、bが誤り、cが誤り、dが正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の胃の構造と働きです。
解法ステップ
- aは「胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる」という部分に注目します。内容物が送られてくる刺激に反応して起こる胃の働きです。
- bは「脂質を消化する」の部分を確認します。ペプシンが消化するのは脂質ではなく、タンパク質です。
- cは「炭水化物主体」と「脂質分の多い食品」の滞留時間の長短が逆になっていないかを見ます。
- dは、胃酸が胃内を強酸性に保つ役割と、内容物の腐敗(ふはい)や発酵を防ぐ役割を述べています。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋(内臓の壁などにある筋肉)がゆるみ、胃の容積が拡がります。この働きは「胃適応性弛緩(いてきおうせいしかん)」と呼ばれます。
- b:誤りです。
×「脂質を消化する酵素」→ ○「タンパク質を消化する酵素」
ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンとなります。ペプシンが消化するのは脂質ではなく、タンパク質です。 - c:誤りです。
×「炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い」
炭水化物主体の食品は比較的短く、脂質分の多い食品は比較的長く胃に滞留します。問題文は長短を逆にしています。 - d:正しいです。 胃酸は胃内を強酸性に保ち、内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役割があります。
組み合わせも、記述と照らして確認しましょう。
- 選択肢1(a、b): aは正しいですが、bが誤りです。また、正しいdを含んでいません。
- 選択肢2(a、c): aは正しいですが、cが誤りです。また、正しいdを含んでいません。
- 選択肢4(b、c): bとcが誤りで、正しいaとdを含んでいません。
- 選択肢5(c、d): dは正しいですが、cが誤りです。また、正しいaを含んでいません。
- 選択肢3(a、d): 正しいaとdの組み合わせです。
よくある誤解
- ペプシンは「胃で働く消化酵素」ですが、消化するものは脂質ではなくタンパク質です。「胃で働く」と「何を消化するか」を混同しないようにしましょう。
- cのように、比較の対象と「長い・短い」を入れ替えるのは典型的なひっかけです。炭水化物は比較的短く、脂質分が多い食品は比較的長い、と対にして覚えましょう。
- 胃酸の役割を「消化」だけに限定しないことも大切です。内容物の腐敗や発酵を防ぐ役割もあります。
補足コラム
胃には、胃液による消化作用から胃自体を守るため、粘液を分泌する働きもあります。胃液と粘液のバランスが崩れると、胃の内壁が損傷を受け、胃痛などにつながることがあります。
FAQ
Q. ペプシノーゲンとペプシンは、どう区別すればよいですか?
A. ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンになるものです。ペプシンは、タンパク質を消化する酵素です。
A. ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンになるものです。ペプシンは、タンパク質を消化する酵素です。
Q. 胃液は胃酸だけでできていますか?
A. いいえ。胃酸のほか、ペプシノーゲンなども分泌され、胃液として働きます。
A. いいえ。胃酸のほか、ペプシノーゲンなども分泌され、胃液として働きます。
関連キーワード: 胃適応性弛緩、ペプシノーゲン、ペプシン、胃酸、胃内滞留時間、胃粘液

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