登録販売者 2024年 中国・四国 問24
問題文
血液に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 白血球のうち、単球は最も数が多く、約60%を占めており、強い食作用を持つ。
b 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して線維状のフィブリノゲンとなる。
c グロブリンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
d 脂質は、血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質を形成し、血漿中に分散しており、血中脂質量は血液の粘稠性にほとんど影響を与えない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)(正解)
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血液の成分と止血【登録販売者解説】
正解の理由
白血球の約60%を占めるのは単球ではなく好中球で、止血ではフィブリノゲンがフィブリンに変わります。
正しいのはc・dで、a・bは誤りです。したがって、正しい組合せは5(c、d)です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の血液に関する項目です。
正しいのはc・dで、a・bは誤りです。したがって、正しい組合せは5(c、d)です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の血液に関する項目です。
解法ステップ
- aの「単球」と「約60%」を確認します。白血球のうち、最も数が多く約60%を占める細胞はどれかが判断のポイントです。
- bは「フィブリン」と「フィブリノゲン」の順番に注目します。どちらが重合して線維状になるのかを確認します。
- cの「グロブリン」と「抗体」の関係、dの「リポタンパク質」と「血液の粘稠性(ねんちゅうせい)」に関する記述を確かめます。
- 正しい記述がc・dと分かれば、その組合せに当たるものを選びます。
選択肢別の誤答解説
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a:誤り×「単球は最も数が多く、約60%」→ ○「好中球は最も数が多く、白血球の約60%」単球は白血球の約5%と少ない一方、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持ちます。単球についての「強い食作用」は正しいものの、「最も数が多く、約60%」の部分が誤りです。
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b:誤り×「フィブリンが重合して線維状のフィブリノゲンとなる」→ ○「フィブリノゲンが重合して線維状のフィブリンとなる」血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる反応が起こります。その過程で、フィブリノゲンが重合して線維状のフィブリンになります。フィブリンの線維には赤血球や血小板などが絡まり、血餅(けっぺい)となって傷口をふさぎます。
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c:正しいグロブリンの多くは、細菌やウイルスなどの異物を特異的に認識する抗体として働きます。こうしたグロブリンは免疫グロブリンとも呼ばれます。
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d:正しい脂質は血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質を形成し、血漿中に分散しています。血液の粘稠性は主に血漿の水分量や赤血球の量で決まり、血中脂質量はほとんど影響しません。
よくある誤解
- 「白血球の約60%」を単球と結びつける誤りに注意しましょう。約60%を占めるのは好中球です。単球は、数は少ないものの強い食作用を持つ細胞です。
- フィブリノゲンとフィブリンの順序を逆にする誤りにも注意が必要です。フィブリノゲンがフィブリンになります。
- 「ほとんど影響を与えない」を「まったく影響しない」と読み替えないようにしましょう。手引きの表現は「ほとんど影響を与えない」です。
補足コラム
血液は、血漿と血球からなります。血球には赤血球・白血球・血小板があります。白血球は異物への防御、血小板は止血に関わります。
血漿タンパク質では、アルブミンは血液の浸透圧を保つ働きがあり、グロブリンの多くは抗体として働きます。役割を混同しないように整理しましょう。
FAQ
Q. 血漿と血清はどう違いますか?
A. 血清は、血液が凝固して血餅が沈殿した後の上澄みです。血漿からフィブリノゲンが除かれたものに当たります。
A. 血清は、血液が凝固して血餅が沈殿した後の上澄みです。血漿からフィブリノゲンが除かれたものに当たります。
関連キーワード: 好中球、単球、フィブリノゲン、フィブリン、グロブリン、リポタンパク質、血液凝固

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