登録販売者 2024年 中国・四国 問27
問題文
泌尿器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これをネフロンという。
b 腎臓は、血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質(特にナトリウム)の排出調節を行っている。
c 男性は女性に比べて尿道が短いため、細菌などが侵入したときは膀胱まで感染を生じやすい。
d 男性は、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、d)(正解)
5:(c、d)
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泌尿器系の基本構造と働き【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:ネフロン=腎小体と尿細管、尿道の短さによる感染の起こりやすさは女性の特徴です。
正しい組合せは4(b、d)です。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の「泌尿器系」です。
解法ステップ
- aでは「ネフロン」の構成を確認します。ボウマン嚢と糸球体だけでネフロンになるかが判断のポイントです。
- cでは「男性は女性に比べて尿道が短い」という主語と比較の向きを確認します。
- bとdが正しい記述かを確認し、誤りの記述を含まない組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「ボウマン嚢と糸球体を合わせたものをネフロン」→ ○「ボウマン嚢と糸球体を合わせたものを腎小体」
糸球体(しきゅうたい)の外側をボウマン嚢(のう)が包んだものは、腎小体(じんしょうたい)です。腎小体から伸びる尿細管(にょうさいかん)と腎小体を合わせて、腎臓の基本的な機能単位であるネフロンを構成します。 -
b:正しい記述です。
腎臓は、血液中の老廃物を取り除くだけでなく、水分や電解質(でんかいしつ。体内の水分量などに関わる成分)の排出も調節します。特にナトリウムの排出調節が記されています。 -
c:誤りです。
×「男性は女性に比べて尿道が短い」→ ○「女性は尿道が短い」
手引きでは、女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したときに膀胱まで感染を生じやすいとされています。 -
d:正しい記述です。
男性は、加齢とともに前立腺(ぜんりつせん)が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難(はいにょうこんなん)などを生じることがあります。
組合せも照合しましょう。
- 選択肢1(a、b): 誤りのaを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢2(a、c): 誤りのa・cを含み、正しいb・dを含みません。
- 選択肢3(a、d): 誤りのaを含み、正しいbを含みません。
- 選択肢5(c、d): 誤りのcを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 「ボウマン嚢と糸球体」と「ネフロン」の混同に注意しましょう。前者は腎小体で、ネフロンは腎小体に尿細管を加えた単位です。
- cは、感染しやすい性別は合っていても、尿道の長さの説明を逆にするひっかけです。「尿道が短いのは女性」と覚えます。
- dの「加齢とともに前立腺が肥大することがある」を、「必ず肥大する」と強く言い換えないようにしましょう。
補足コラム
腎臓では、血液中の成分が腎小体で濾過されて原尿となり、尿細管で必要な水分や栄養分、電解質が再吸収されます。その結果、老廃物や余分な水分などが尿になります。
「腎小体で濾過、尿細管で再吸収」と流れで整理すると、ネフロンの構造も覚えやすくなります。
「腎小体で濾過、尿細管で再吸収」と流れで整理すると、ネフロンの構造も覚えやすくなります。
FAQ
腎臓は、尿をつくる以外にも働きがありますか?
あります。手引きでは、血液の量や組成を保ち、血圧を一定範囲内に保つ働きのほか、赤血球の産生を促すホルモンの分泌や、ビタミンDを活性型に転換する働きも挙げられています。
あります。手引きでは、血液の量や組成を保ち、血圧を一定範囲内に保つ働きのほか、赤血球の産生を促すホルモンの分泌や、ビタミンDを活性型に転換する働きも挙げられています。
関連キーワード: ネフロン、腎小体、ボウマン嚢、尿細管、前立腺肥大、尿道

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